「デミタス」は、濃いめのコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップ。19世紀のヨーロッパにコーヒー文化が浸透したことで飲み方のバリエーションも広がり、多彩なデザインのものが作られるようになりました。
美術館「えき」KYOTOで11月28日(土)から12月25日(金)まで開催の本展では、2,000点以上におよぶ村上和美さんのアンティーク・デミタス・コレクションから約400点を展示。19世紀後半の、ジャポニズムやアール・ヌーヴォー、アール・デコを取り入れた作品を中心とした、個性きらめくデミタスの世界が楽しめます。
アンティーク・デミタス・コレクションより
◆写真左上=
コールポート(1881~1890年)《金プラチナ彩菊花文カップ&ソーサー》
菊花のかたちのロゼットを金彩とプラチナ彩で散りばめ、華やかながら凛とした気配を漂わせる。
◆写真右上=
マイセン(1860~1880年)《貼りつけ花鳥とスノーボール蓋付きカップ&ソーサー》
18世紀からマイセンに伝わる花の装飾「スノーボール」で表面を覆いつくした、ロココの香りがこぼれるようなデミタス。
◆写真左下=
ロイヤルウースター(1880年頃)《金彩ジュール透かし彫りカップ&ソーサー》
透かし彫り、ダブルウォールのカップ&ソーサーに金彩とジュール装飾が施され、華麗で繊細な魅力を放っている。
◆写真右下=
コールポート(1891~1919年)《メダリオンとジュール金彩カップ&ソーサー》
小さなエナメルの粒を手作業で並べたジュール技法が、コールポートの美意識と技術力の高さを物語る。
●デミタスカップの愉しみ 入館の際は、マスク着用・検温・消毒をお願いしております。 |
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