明日をひらく絵画 第38回 上野の森美術館大賞展
The 38th Ueno Royal Museum Grand Prize Exhibition
「上野の森美術館大賞展」は、38回目を迎える、新進気鋭の作家を表彰する公募展です。
※昨年の記事はこちら
今年も画材や描法も幅広く個性豊かな力のある作品が全国から多数集まりました。
赤塚祐二、大友義博、佐藤 哲、土屋禮一、西田俊英、保科豊巳、宮 いつき、水野政一ら審査員各氏により、1,012点(768名)の作品が2月26日(水)、27日(木)の2日間にわたり選考されました。
結果、今年の入選作品は140点(140名)となり、その中から絵画大賞に春日佳歩さんが決定しました。
そのほか、評価の高かった作品4点を優秀賞として、石井奏子さん、生地みのりさん、長濱俊之さん、藤原早苗さんがそれぞれ決定しました。
関西展では、受賞・賞候補の作品に加え、西日本在住作家を中心とした69点の作品を展示します。
[ことしるべ]に、上野の森美術館の本展担当スタッフの方よりコメントを頂戴しましたので紹介します。
上野の森美術館絵画大賞 春日佳歩《惨くて、美味しくて、》油彩 F100
○大賞の春日佳歩さんの《惨くて、美味しくて、》は、 大胆なカットと冷静な描写力で、
鑑賞者を強引に画面の中に引き込む力のある作品です。
優秀賞 彫刻の森美術館賞 生地 みのり《rail》日本画・パステル 134×162㎝
○優秀賞・彫刻の森美術館賞の生地みのりさんの《rail》は、初々しく自由な構成力に、
絵画ならではの詩情あふれる作品です。
優秀賞 フジテレビ賞 藤原 早苗《ピクニック》日本画 F100
○優秀賞・フジテレビ賞の藤原早苗さんの《ピクニック》は、色・形のリズムを目で感じる作品で、
会場で作品をご覧になって、作家の意図した「不思議な感覚」をぜひ味わっていただきたいです。
優秀賞 ニッポン放送賞 石井 奏子《手紙と模擬試験》油彩・メディウム・和紙 F100
○優秀賞・ニッポン放送賞の石井奏子さんの《手紙と模擬試験》は、優しい温度感のある作品で、
何気ない日常の一コマを美しい場面として見せてくれています。
優秀賞 産経新聞社賞 長濱 俊之《神社のある街かど》油彩 P100
○優秀賞・産経新聞社賞の長濱俊之さんの《神社のある街かど》は、懐かしさを感じさせるあたたかな色合いと
正直な筆致や構成に作家の想いが感じられる作品です。
~会場の様子~
■…明日をひらく絵画 第38回 上野の森美術館大賞展…■ 会 場 京都文化博物館(京都市中京区三条高倉) |