神奈川県出身で、さまざまなグループ展で作品の発表を重ねられている廣瀨麻里子さん。
初めての個展「－体温－」が京都で催されています。
今回の個展では、抽象的なものから具象的なものまで、約20点が展示されています。

鼓動

香川県での体験をもとに描いたという「鼓動」は、現地で感じた熱量を表現したとのこと。
温暖な気候の香川県で体感された温度や人々の情熱、熱意といった熱い想いが感じられる大作です。

見方によっては肌に浮かぶ血管、さらには胎内の様子を描いたともとれる抽象的な作品群は、「見え方は鑑賞者に委ねたい」と語るように、タイトルも「うつろい」と抽象的。
感情や気持ちなどさまざまなうつろいが、色とりどりに表現され、複雑に混ざり合い変化しながら見る人に押し寄せてきます。

展示されている作品から一貫して感じられるのは「いのち」の「あたたかさ」。
普段意識することのない「いのち」を、胎内を連想させる作品から、さらには女性像を描きながらも身体の中をめぐる血を意識することで、生命力の強さや自らの体温を感じさせられます。

展覧会は12月22日まで。午前10時半～午後8時半（最終日は午後7時まで）。
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