【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!Vol.69】千總ギャラリー「涼の趣」展をご紹介!

【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!Vol.69】千總ギャラリー「涼の趣」展をご紹介!

京友禅の老舗、千總。
1555年(弘治元年)、京都・室町三条で法衣装束商として創業し、時代に応じて技術の粋を集めた染織品を生み出し続けてきました。
その歴史の中で蓄積してきた絵画、染織品、古文書などおよそ2万点のコレクションを収蔵しています。
本社ビルに収蔵品用いた企画展示を行う千總ギャラリーがあり、季節に応じて様々な企画展が催されています。


展示会場風景(イメージ)


京都の夏の風物詩、祇園祭。
宵山期間には、京都の旧家・商家が秘蔵のお宝を公開して祭りを盛り上げる屏風祭が見られます。
千總ギャラリーでは夏の涼をテーマに屏風や小袖などのコレクションをご紹介します。

<展覧会開催において>

ひんやりとした感覚が恋しくなるこの季節。
日本人は昔から水や風など爽やかなモチーフを身の回りに置いて涼を呼び、夏を風情豊かに楽しんできました。

江戸時代には盛夏の生地に雪景色をあらわした小袖も見られます。
一見すると本来の季節感とは逆の題材ですが、視覚から涼を得ようとした趣ある工夫です。
現代に生きる私たちよりも大らかに、ときに繊細に季節を感受し、堪能していたことが伺えます。

この展覧会では、涼を呼び込む屏風や小袖などをご紹介します。
暑さを一時忘れて、作品に宿る日本人の美意識をお楽しみください。

岸竹堂「梅図屏風」(明治時代)右隻

岸竹堂「梅図屏風」(明治時代)左隻

白麻地 菊慈童文様帷子振袖(江戸時代後期)

<展覧会概要>
◆会         期:2019年6月29日(土)~9月29日(日)
11:00-17:00 / 水曜休館

◆会       場:千總ギャラリー(京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本社ビル2階)

◆ア ク セ ス:地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩約3分 / 阪急「烏丸」駅から徒歩約7分<
「SOHYA TAS」より2階へお上りください

◆入   場   料:無料