第40回 ぴあフィルムフェスティバル in 京都
映像専門ギャラリー「Lumen gallery」にて「第40回ぴあフィルムフェスティバル in 京都」が開催されます。
今回、[ことしるべ]では、ギャラリーを訪問し、共同代表の由良泰人氏にお話しをうかがいました。
由良 泰人 氏
●Lumen galleryについて
2015年5月にオープンした、全国的にもめずらしい「映像」に特化したギャラリーです。
映画館はたくさんありますが、インデペンデントな映像作品を観る機会は少なく、また我々が発表するような場もなかなかありません。
このような状況で、「芸術的な映像表現のジャンルが先細りしてしまうのではないか?」「触れる映像作品の”幅”が狭くなっていくのではないか?」との思いからこのようなギャラリーを展開することとなりました。
映像制作していた学生が卒業したとたん作れなくなることも多いです。この場所があることで、どんどん作るきっかけになってくれれば嬉しいですね。
ギャラリーの壁には、訪れた作家の個性豊かなサインが並びます
映像に関しては「個展」がしにくい難点があり上映する場所も少なかったのですが、アニメ作家の短編作品など、旧作も含めてここでどんどん紹介していきたいと考えています。
また夏に行う、公募による映像作品を国内外に紹介することを目的とした上映展「VIDEO PARTY」も好評で、国内はじめアメリカ、中国、韓国、台湾との上映交流も行われています。
ぜひ来年、注目していただければ幸いです。
今度のぴあフィルムフェスティバルにも、上映作品の監督やゲストによるトークの機会があります。
普段の上映会でも、通常の舞台挨拶とは違う、作り手の話をゆっくり聞ける機会、作り手とお客様がやりとりできる機会を作っています。
過去には、河瀬直美監督が来場され、デビュー前のドキュメンタリー作品を上映したこともありますよ。
基本は、映像作品鑑賞もライブです。この会場に来て作品を観ること、それ自体に値打ちがあると考えています。
●「第40回 ぴあフィルムフェスティバル in 京都」について
上映作品は全て受賞作品なので、面白い作品が揃っています。
特に最終日最終回のプログラム「愛讃賛」(池添 俊監督)に注目してください。監督が見せたい8mmのオリジナルフィルムでの上映がこのギャラリーでは可能になります。
監督のイメージがそのままスクリーンに映し出されます。16mmと8mmの映写機もあるこのギャラリーならではの上映会になると思います。
ギャラリー内の様子
また、ぴあフィルムフェスティバルディレクターの荒木啓子氏からメッセージを頂きました。
◆ぴあフィルムフェスティバル ディレクター 荒木啓子氏からのメッセージ◆
荒木 啓子 氏
「”個人の作家を応援する” 場であるLumen galleryで第40回ぴあフィルムフェスティバルの受賞作全18作を上映できて嬉しいです。
これら18作は ”どうしてもこの映画を作らないと生きていけない・次に進めない” という人たちが作った、見応えのある作品ばかり。
今回は特に若い世代の受賞者が多く、若いうちからこんなにも堂々とした表現ができるのかと感銘を受けました。日本の若い世代はすばらしい!
フラッと訪れただけでも必ず発見があると思うので、ぜひ、見に来てほしいです。」
※ぴあフィルムフェスティバル公式サイト → https://pff.jp/jp/
●第40回 ぴあフィルムフェスティバル in 京都
◆会 期 2018年12月21日(金)~12月23日(日)
◆時 間 上映時間はHPを参照
◆会 場 Lumen gallery(京都市下京区麩屋町五条下る下鱗形町543 有鱗文化会館2F)
HP=http://www.lumen-gallery.com/
◆料 金 一般1000円、学生500円
◆主 催 Lumen gallery
◆協 力 一般社団法人PFF
ギャラリー外観