お釈迦さんのむかしばなし紹介!その③「兎本生」浮彫

お釈迦さんのむかしばなし紹介!その③「兎本生」浮彫

<シリーズ展12>仏教の思想と文化-インドから日本へ-  
特集展示「お釈迦さんのむかしばなし」 開催中!

お釈迦さん(釈尊)は悟りを開きブッダとなる以前、輪廻転生を繰り返し、さまざまな前世をおくりました。例えば、日本では「月の兎」として今昔物語でも言及されるササジャータカ、鷹に追われる小鳥を助けるために自分の腿の肉を削いだシビ王の物語、請われるがまま国の大切な白象や自分の妃、子どもらまで布施してしまうヴィシュヴァンタラ王子の物語など、仏教経典に伝えられる釈尊の前世の物語はガンダーラ地域を中心に、彫刻や絵画作品としても表されてきました。こうした釈尊の前世の物語は「ジャータカ」や「本生話」と呼ばれ、現代にも伝えられています。今回のシリーズ展の特集展示では、初公開作品も加え、仏教の開祖であるお釈迦さんの前世の物語をひも解きます。


お釈迦さんのむかしばなし その② 
「兎本生」浮彫


「兎本生」浮彫 
ガンダーラ 3~4世紀
龍谷大学

1匹のウサギが、飢えた苦行者に自分の肉を食べさせるため、火中に飛び込む場面を表した浮彫。向かって右にみえる方形の台には火が燃えていて、そこにウサギが飛び込んでいます。これも捨身の行為が試された物語で、このウサギこそが前世の釈迦、左端のサルは智慧第一といわれた仏弟子・舎利弗だったといいます。ウサギたちを試していたのは、じつはインドラ神(帝釈天)で、利他を優先するウサギをたたえて、皆が忘れないためにも月にウサギの絵を描いたなどと締めくくられます。じつは私たちがよく知る「今昔物語」の“月の兎”のお話は、仏教にその源泉をたどることができます。

☆★☆★☆2023年6月22日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!


特別イベント開催決定!

「入澤学長にいざなわれる“お釈迦さんのむかしばなし”の世界 ×ナイトミュージアム」

入澤崇龍谷大学長(元龍谷ミュージアム館長)による展示解説を開催します!本イベントはナイトミュージアムと併せて開催しますので、お仕事帰りや京都観光の締めくくりなどに、ぜひお越しください!
入澤学長は今回の「お釈迦さんのむかしばなし」(=ジャータカ)の著作もあります。ここでしか聞けない話があるかも!?
日時: 8月4日(金) 18時~(入澤学長による解説、約1時間)
※ナイトミュージアムとして17時~20時(最終入館:19時30分)の間、展示をお楽しみいただけます。17時以前に入館し、引き続きナイトミュージアム、学長による解説をお楽しみいただくことも可能です。

会場: 龍谷ミュージアム展示室
※事前申込み不要/聴講無料/観覧券必要(当日の観覧券)

 


開催期間 2023年6月24日(土)~2023年8月13日(日)
時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)
休館日 月曜日、7月18日(火) ※7月17日(月・祝)は開館
会場 龍谷大学 龍谷ミュージアム
京都市下京区堀川通正面下ル(西本願寺前)
ホームページ https://museum.ryukoku.ac.jp/
料金 一般550円(450円)、シニア(65歳以上)450円(350円)、大学生400円(300円)、高校生300円(200円)
※( )内は、前売りおよび20名以上の団体料金※中学生以下、障がい者手帳などの交付を受けている方、およびその介護者1名は無料※前売券は、2023年5月30日(火)~6月23日(金)まで、龍谷ミュージアムHPで販売中。※入館は、龍谷ミュージアムHPからのご予約優先制です。
お問い合わせ 龍谷大学 龍谷ミュージアム
Tel.075-351-2500
主催/後援など 主催|龍谷大学 龍谷ミュージアム、京都新聞
協力|龍谷大学親和会、龍谷大学校友会