ここ見てポイント! ◆きりぎりす絵巻◆

ここ見てポイント! ◆きりぎりす絵巻◆

本作は、虫たちが主人公の物語絵巻。室町時代に成立した御伽草子(おとぎぞうし)『虫妹背物語(むしいもせものがたり)』を主題としています。
皆の憧れである玉虫姫は、蝉(せみ)の右衛門守の気持ちを受け入れて結婚することに。豪華な婚礼行列は本作の見どころのひとつ。虫たちは擬人化されて二足歩行をしており、人間界の馬や牛の代わりがカエルとナメクジになっています。
作品名になっている螽斯(きりぎりす)は失恋の後、出家をしてしまいます。


⇓⇓⇓ 牛ではなく、ナメクジが車を引いている世界とは? ⇓⇓⇓

 


住吉如慶 《きりぎりす絵巻》(上巻・部分) 江戸前期 細見美術館蔵


住吉如慶 《きりぎりす絵巻》(下巻・部分) 江戸前期 細見美術館蔵