ここ見てポイント! ◆四季草花草虫図屛風◆

ここ見てポイント! ◆四季草花草虫図屛風◆

 右隻には春から夏、左隻には秋から冬の草花が約30種描かれています。真正面を向く紋白蝶のほか、蔓にしがみつく蟋蟀(こおろぎ)など、虫たちのユーモラスな姿が丁寧に描かれています。草花に潜む虫もいるので、じっくりとご覧ください。
 四季草花図は「琳派」が得意としてきた画題。本作にみる虫や草花の写実的な表現や、金(右隻)と銀(左隻)を組み合わせる趣向からは、酒井抱一(1761~1828)以降の江戸琳派の要素を読み取ることができますが、筆者は不明です。


⇓⇓⇓ 真正面から捉えたモンシロチョウ!絵師のクセが強い。 ⇓⇓⇓


《四季草花草虫図屛風》会場では金(右隻)から銀(左隻)へと季節の移ろいを追ってご覧いただけます。