自分の気に入った食器で料理を楽しんだり、部屋の飾りつけやアクセントにおしゃれなオブジェやアート作品を置いてみたい。皆さんの暮らしの中に、彩となる美術工芸作品を取り入れてみませんか?
今回「ことしるべ」が京都で活躍する美術工芸作家に協力いただき、セレクトした作品をご紹介します。
京都で活躍する美術工芸家が、その卓越した技術を駆使し、ものづくりに心を込めた作品の数々を、暮らしのさまざまなシーンに取り入れはみてはいかがでしょうか。
参加の美術工芸作家と主要な作品(ご購入もいただけます)
【老舗京菓子の味をご自宅で】
今回ご紹介した美術工芸作家の皆さんと東京都内でプロモーションイベントを実施しました。このイベントにパートナーとして、するがや祇園下里さんにも参加していただきました。
江戸時代の文政元年(1818年) 総本家駿河屋の別家として創業。
するがや祇園下里の商品は、こちらからご覧ください。外部リンクとなります。
《大つゝ》
《あめ湯》
【作家の横顔】
鍛金と砡彫刻表現を探究し、地球や生き物の営みを見つめ制作する。地球科学を研究することで、素材研究の最も根元となるところを見つめ表現や技法におぼれることなく、工芸作家に不可欠と言える素材を知り尽くすことで、独自の表現世界を持っている。フィールドで地球からの贈りものの鉱物と出逢い、トンカン金属を叩く、それが今井のスタイルとなっている。金石造形の第一人者である。
作品制作の根底に子供の頃に心に染み渡った思い出が流れており、その物語を紡ぐように創作をする。物語をベースに命宿るものの動きやその影響によって生まれる空気や水の動きなどを作品として現すことにより、生命の瞬間の息吹を感じていただければと。また、日常の暮らしに漆素材を取り入れていただけるように、見ていて楽しい気持ち、使って心が癒される作品も制作している。
【作家の略歴】
京都精華短期大学デザイン専攻科修了。1986年から日本現代工芸美術展、日展に出品を開始、その後、個展、グループ展など多く開催する。
現在は、現代工芸美術家協会本会員、日展会友、京都工芸美術作家協会理事を務めるほか、自身の河崎工房の代表でもある。
【作家の思い】
紋様は教会、寺院、神社、モスクなどの宗教建築物の装飾や、懸垂曲線や対等螺旋、フラクタルの法則から出来ている物質や生物、植物、宇宙の法則から成り立つ星たちが作る形、それと同じ法則を持つ原子、原子が作る分子の形、分子が作る生物、植物の形などから得られるインスピレーションで構成されている。「宗教空間」と「自然宇宙」に、同じ感動と美しさを感じ、人は自然に畏れと敬いを抱くと同時に「知」を超えた大きな力を感じていると思います。人が自然を崇め祀る宗教空間・祝祭空間に装飾をしてきたのは、自然や宇宙の法則を細胞レベルで感じ取り、それを「具現化」したものであるからだと思っています。私も自分の中の自然宇宙を感じ、宗教儀式の祈りのように心や魂を解放し、湧き出るままに紋様や形を作り続けます。
【作家の略歴】
陶芸家である祖父・井上治男・父・佳久の長男として陶歴を持つ。京都精華大学 芸術学部造形学科日本画卒業、京都花鳥館賞最優秀賞、宝塚市展鉄斎美術館賞、創工会展京都市長賞、京都工芸美術作家協会展奨励賞など多くの受賞がある。
【作家の横顔】
18歳で渡米、アートで有名なカリフォルニア州立大ロングビーチ校(CSULB)で美術を専攻。在学中はガラスをはじめ、彫刻、金工、木工、シルクスクリーンなど様々な分野のアートを学ぶ。卒業後、パリやベネチア、ローマなどを訪れた際、硝子に魅了され、独学でガラスを再び学び始める。新しい技術や知識を得るために、そしてガラス材料などを吟味し直接手に入れるため、現在でも米国L.A.やポートランド、シアトルを訪れる。ただ作品を作るのではなく自分磨きを追求する中で”生”への感謝の想いを形にしたいと考えるようになる。現在、自分自身の目指すガラスアートの世界を探求する中で鉄熔接の技術を習得し、ガラスと鉄やその他の異素材とのコラボレーション作品を展開、益々の努力を重ねている。