「第48回日本伝統工芸近畿展」受賞作品の見どころを聞きました! 《日本伝統工芸近畿賞》 桐塑布和紙貼「雲の上」 

*作家・青江桂子さんから作品についてコメント*

雲の上を歩くというテーマで制作しました。誰しも子供の頃に雲の上に座ってみたいと考えたことがあるでしょうし、また雲の上の存在という言葉がある通り、高いところのフワフワとした雲は憧れの場所だと思います。でももし実際に上ってみたら足元は不安定で、恐る恐る歩いているかもしれないと想像しました。髪やスカートの形、模様の穴など、形はすべて丸にして、高いところにいる軽さを表現しています。また、色合いも重さが出ないよう淡い色でまとめました。

作品はファンタジーの世界のようですが、現実的には、皆が憧れるような立場にいる人でも、毎日努力をして緊張して、不安の中で歩みを進めているのではないか…そんな思いを込めています。

青江さんのお話をもっと聞きたい方は、5月25日(土)午前11時からの「特別企画 受賞作家が自作を語る」にもぜひご参加ください。