【知りたいBONSAI!Vol.6】知りたい!盆栽の形態

【知りたいBONSAI!Vol.6】知りたい!盆栽の形態

盆栽のことを少しずつ知り、その魅力に迫る「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」の第6回です!
今回は盆栽作家 鈴木伸二氏に「盆栽の形態」についてお聞きしました!


盆栽の世界では、基本的な「型」として樹形という分類があります。

1.直幹と模様木
一本の幹が真っ直ぐに伸びるものが「直幹」、
幹に変化のあるものが「模様木」と呼ばれています。
この二つの形態がもっとも代表的な樹形とされています。
 


 

また、一本の幹が斜めに傾くものを「斜幹」と呼びます。

幹が二本のものは「双幹」、
それ以上の幹数のものは「三幹」、「四幹」、「五幹」というようになり、
三本以上の幹については奇数が良いとされています。


2.吹き流しと懸崖(ケンガイ)
幹を傾けて、強い風になびく姿を表現したものを「吹き流し」と呼び、
切り立った崖から垂れ下がった姿を表現したものを「懸崖」と呼びます。
いずれも樹木が自然環境の厳しさに耐える姿を表現したものです。


3.根連なりと寄せ植え
一つの根元から複数の幹を左右に伸ばしたものを「根連なり」、
一つの鉢に何本もの樹木を植え付けたものを「寄せ植え」と呼びます。


「第38回 日本盆栽大観展」は11月23日(金・祝)から開催!
会場には全国から公募・厳選された盆栽が約150席展観されます。
様々な樹形の盆栽を間近で見られる絶好の機会ですので、
皆さんぜひお越しください!
「第38回 日本盆栽大観展」の詳細については
下記の「イベント詳細はこちら」からチェックしてみてください!


次回の「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」では
今年の日本盆栽大観展の見どころを教えていただきます!お楽しみに!

 



  盆栽作家 鈴木伸二氏

・一般社団法人日本盆栽協会理事
・日本盆栽協同組合理事
・日本盆栽大観展運営委員長 など

高校卒業後、18歳でさいたま市盆栽町の藤樹園 浜野元介氏のもとに弟子入り。
5年の修行と1年のお礼奉公を終え、33歳で日本盆栽作風展内閣総理大臣賞を最年少で受賞。
以来、史上最多5度の受賞歴を持つ。
2017年4月27日(木)~30日(日)に開催された「第8回世界盆栽大会inさいたま」では
メインデモンストレーターを務める。
国内のみならず海外でも講演を行うなど、盆栽普及の為に活動。