【知りたいBONSAI!Vol.4】知りたい!盆栽の歴史②

【知りたいBONSAI!Vol.4】知りたい!盆栽の歴史②

盆栽のことを少しずつ知り、その魅力に迫る「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」の第4回です!
今回は前回に続き、盆栽作家 鈴木伸二氏に「盆栽の歴史」についてお聞きしました!
 

●「BONSAI」の海外での拡がり
1990年代頃から盆栽は海外で注目を集め、
今では「BONSAI」という単語が世界の共通語となりました。
海外では、若い世代の愛好者も多く、今なお、拡がりを見せています。
日本でも小さな盆栽を中心として、若い世代の愛好者が増えつつあります。



●盆栽は上流階級だけの趣味?
海外で注目を集めるまでは、「盆栽」というと、
年配者や金銭的に余裕のある人たちの趣味として捉えられていました。
事実、江戸時代までは貴族や武士、
明治以降は政治家や財閥にも盆栽を趣味としている人がおり、
それが広く世間に知られるようになりました。
そのため、人々がこのような認識を持つようになってしまったのではないかと推測されます。
しかしながら、江戸時代には庶民も盆栽を楽しんでいる資料があり、
決して上流階級だけの趣味ではなかったことがうかがえます。



歌川国芳「めでたいづゑ まけてもらいたい」 初刷 嘉永5年(1852)12月 (さいたま市大宮盆栽美術館提供)

 

次回の「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」では
鈴木伸二氏に「盆栽の種類」について教えていただきます!お楽しみに!

 



  盆栽作家 鈴木伸二氏

・一般社団法人日本盆栽協会理事
・日本盆栽協同組合理事
・日本盆栽大観展運営委員長 など

高校卒業後、18歳でさいたま市盆栽町の藤樹園 浜野元介氏のもとに弟子入り。
5年の修行と1年のお礼奉公を終え、33歳で日本盆栽作風展内閣総理大臣賞を最年少で受賞。
以来、史上最多5度の受賞歴を持つ。
2017年4月27日(木)~30日(日)に開催された「第8回世界盆栽大会inさいたま」では
メインデモンストレーターを務める。
国内のみならず海外でも講演を行うなど、盆栽普及の為に活動。