盆栽のことを少しずつ知り、その魅力に迫る「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」の第2回です!
今回は前回に続き、盆栽作家 鈴木伸二氏に「盆栽の魅力」についてお聞きしました!
●やすらぎを与えてくれる「盆栽」
盆栽の魅力・面白さは何と言っても掌に載るような小さな盆栽から壮大な風景を想像したり、
雄大な自然を表現したりして空想に遊ぶところだと思います。
慌ただしい社会の中で山に行ったり、海に行ったり…、色々としたいけれど中々実行できない。
そんな時、盆栽は家に居ながらその地で得るのと同様の、
ときにはそれ以上の安らぎをもたらしてくれます。
ですから最近では、若い女性の方が会社のデスクに小さな盆栽や苔玉を飾ったり、
お庭のないマンションなどに暮らす方が現代的な「BONSAI」をお部屋の片隅に飾って、
毎日の生活に潤いを与えているのだと思います。
●受け継がれる文化
日本には遠い昔から「見立て遊び」というものがあります。
遊び心とは文化そのものであり、盆栽はその文化を受け継いでいると思われます。
また、極限まで削ぎ落とされた世界から無限を感じるというこの思想は、
日本の「わびさび」に通じるところがあると思います。
次回は「盆栽の歴史」について鈴木伸二氏に教えていただきます。お楽しみに!
盆栽作家 鈴木伸二氏
・一般社団法人日本盆栽協会理事
・日本盆栽協同組合理事
・日本盆栽大観展運営委員長 など
高校卒業後、18歳でさいたま市盆栽町の藤樹園 浜野元介氏のもとに弟子入り。
5年の修行と1年のお礼奉公を終え、33歳で日本盆栽作風展内閣総理大臣賞を最年少で受賞。
以来、史上最多5度の受賞歴を持つ。
2017年4月27日(木)~30日(日)に開催された「第8回世界盆栽大会inさいたま」では
メインデモンストレーターを務める。
国内のみならず海外でも講演を行うなど、盆栽普及の為に活動。