【知りたいBONSAI!Vol.1】知りたい!盆栽の魅力①

【知りたいBONSAI!Vol.1】知りたい!盆栽の魅力①

「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」の第1回です!
盆栽のことを少しずつ知り、その魅力に迫るこの特集ですが、
今回のテーマはズバリ「盆栽とは何か」。

皆さんは、「盆栽」と聞いて何を思い浮かべますか…?
松や梅といった樹種を思い浮かべる方もいれば、
おじいちゃんの趣味といったイメージを思い浮かべる方もいるかもしれません。
「鉢植えとは何が違うの?」といった疑問もあるでしょう。

そもそも「盆栽」とは、いったい何でしょう…。
盆栽作家 鈴木伸二氏に聞きました!

 

●「盆栽」とは…
盆栽はその名が示すとおり、盆=鉢と栽=植物が一体となって初めて「盆栽」となります。
鉢植えはいくら鉢に凝ったとしても鑑賞の主体はあくまで植物ですが、
盆栽は植物そのものと盆器(鉢)とで全体とし、これを鑑賞します。
ですので、その樹の持つ歴史や背景を考慮した鉢合わせや鉢選びの楽しさがあると思います。


          真柏 田中慶治 慶雲庵コレクション蔵 鈴木伸二 作   書 片岡鶴太郎 筆
 

●盆栽の魅力
盆栽が他の美術品や調度品とは明らかに異なっている事は、
そこには確実に生命が宿っているということです。
たとえ何百年生き続けてきたものでも、3日水をあげなければ言葉なく死んでしまいます。
そんな生きものと暮らすという大変さがあるからこそ、
日々変わりゆく姿に感動できたり、そこに四季を感じたり、
花が咲いている時だけでなく、その前後にも流れゆく時とともに美を感じることができるのです。

 

次回の「知りたいBONSAI!~ことしるべ盆栽講座~」では、
引き続き「盆栽の魅力」について教えていただきます!ご期待ください!
 



  盆栽作家 鈴木伸二氏

・一般社団法人日本盆栽協会理事
・日本盆栽協同組合理事
・日本盆栽大観展運営委員長 など

高校卒業後、18歳でさいたま市盆栽町の藤樹園 浜野元介氏のもとに弟子入り。
5年の修行と1年のお礼奉公を終え、33歳で日本盆栽作風展内閣総理大臣賞を最年少で受賞。
以来、史上最多5度の受賞歴を持つ。
2017年4月27日(木)~30日(日)に開催された「第8回世界盆栽大会inさいたま」では
メインデモンストレーターを務める。
国内のみならず海外でも講演を行うなど、盆栽普及の為に活動。