本展は、「赤」と「青」というテーマで日本や世界の美術品を分けてみる、新しい試みです。
今回は、「青」のひ・み・つに迫ります。
~展覧会の見どころ~
青のひ・み・つ
古代のメソポタミアやエジプトでは、大きな神殿や美しい神さまの像、
身にまとう、豪華な飾りが、色とりどりの石で美しく作られました。
なかでもトルコ石やラピスラズリなど、青い石がたいへん好まれました。
エジプトでのラピスラズリは特別で、金や銀にも負けない価値がありました。
青い石に憧れた人びとは、それに似た
ファイアンス、エジプシャンブルー、青いガラスを
作りだすことに成功します。
本物のラピスラズリは「山のラピスラズリ」、
人間の手で作った青いガラスは「窯のラピスラズリ」と呼ばれ、
宝石のように大切にされていました。
「河馬像」はファイアンスというやきものでできており、
「ベス神形容器」はエジプシャンブルーで作られています。
妊婦さんや子どもを守るといわれています。