滋賀県立陶芸の森で好評開催中の特別企画「世界の形象土器」展。
本展で展示されている形象土器を、国別に紹介していきます。
今回は「ペルー」です。
【 ペルー・プカラ 】
ペルー南部のチチカカ湖北岸近くに、やきもので知られるプカラ村があります。
プカラやクスコ周辺の家々の屋根には、やきものの雄牛が飾られています。
牛は強い動物とみなされ、厄災を除け幸運を呼ぶと考えられています。
屋根に飾られる雄牛の飾りは、バラエティが豊かです。
【 ペルー・キヌア 】
標高2750メートルにあるアヤクーチョ。
その郊外にあるキヌアでは、やきものの教会のオブジェが、家々の屋根に据えられています。この「屋根の教会」は、家の棟上げのときに屋根に上げられる魔除けです。
キヌアではこのような教会や、キャンドルスタンドに宗教的なテーマが表現された作品の他、
今では現代的なテーマのものも多くつくられています。