滋賀県立陶芸の森で好評開催中の特別企画「世界の形象土器」展。
本展で展示されている形象土器を、国別に紹介していきます。
今回は「パプアニューギニア」です。
【パプアニューギニア・アイボム村】
パプアニューギニアの中でも代表的な土器村のひとつアイボム村。
パプアニューギニアの土器は、神話に登場する様々な祖霊や精霊そのものと考えられ、ヘビ、ブタ、ワシ、オウム、ニワトリなどの動物の姿をしていることがあります。
大壺や鉢に装飾されているのは、土の中からこの世に現れたマクレンビという名の最初の雄ブタであると伝えられています。
【パプアニューギニア・ディミリ村】
ディミリ村は、アイボム村と並ぶ土器の主要な産地です。
曲線を配した刻文の壺、顔のついた肉や魚を燻製にする土器があり、煮炊き用の鍋を載せるごとくはモラムと呼ばれる神話の動物がモチーフになっています。