「改組 新 第4回日展京都展」作品紹介10回目は、前回に引き続き京都新聞賞受賞の作品を紹介します。
受賞者は日本画:小杉侑未、洋画:田中孝、彫刻:竹内晋平、工芸美術:堀内晴美、書:西村大輔です。
今回の特集では工芸美術、書の作品を紹介します。
京都新聞賞 堀内晴美『水田の譜』
1951年 京都生まれ
1979年 京展初入選 以後1992年まで出品
日本新工芸展初入選 以後毎年出品、(‘89.会員推挙)
日展初入選 以後毎年出品、(28回入選)
1983年 京都工芸美術作家協会会員推挙
2006年 日本新工芸展 審査員(同2014年)
2015年 「京に生きる琳派の美」 出品
2016年 京都工芸美術作家協会展 創立70周年記念 出品
現在 日展会友
日本新工芸家連盟会員
京都工芸美術作家協会会員
受賞
京都府知事賞、京都市長賞(2回)、NHK会長賞、日本放送賞、
日本新工芸会員賞(2回)日本新工芸賞会員佳作賞(2回)、その他
”作品は木綿生地に反応染料を使用したロウケツ染めです。
取材地はバリ島で、2~3期作が行われるこの地では水田の隣に、青田、刈り入れ、等の風景が展開し、日本の季節感からすると、春、夏、秋が同時に存在する不思議な光景となります。
作品は田植えが終わった水田を主体に青田や稲穂、宙のイメージも入れました。
熱帯雨林の水田では、あっと言う間に水草が繁茂し、早苗は負けまいと成長し、水面には雲が行き交い、水中では有象無象が生息しています。
その様な水田で繰り広げられる、生命のハーモニーやリズムを表現いたしました。”(作家より)
京都新聞賞 西村大輔『魂(たましい)』
1974年生まれ
現在 京都府立鴨沂高等学校芸術科(書道)教諭
”「魂」(紙を舞台に漆黒の魂が躍動す)「真白な世界に墨魂が躍動する」という、私にとっての書の理想をイメージして表現しました。
自らの思いをわかりやすいことばに乗せて書的に表現することは、自然で楽しい時間です。
調和体作品を制作する際は、散文(書に対する思いなど)や韻文(自作の俳句など)など、その時々の思いにしたがって、ことばを自分でつくっています。”(作家より)