「改組 新 第4回日展京都展」作品紹介8回目は前回に引き続き特選受賞作品を紹介します。
洋画から中村龍介、彫刻から三上健治、工芸美術から山本由紀子です。
中村龍介『夏色』
【授賞理由】※日展HPより
祭りの絵はたくさん見てきたが、彼のような視点からとらえた絵は少ない。
訴えかけてくるのは、故郷であり、昔の思い出である。
そして、この絵は自画像でもあると思える。色調の美しさは特選にふさわしい。
三上健治『出演を待つ』
【授賞理由】※日展HPより
静かで温かみのある着衣立像で出演を待つ女性の爽やかな緊張感が伝わってきそうである。
卓越した技量で、指先や顔の表情、衣の襞にも気配りし落ち着いた好感の持てる作品である。
山本由紀子『蠢く』
【授賞理由】※日展HPより
一見、地味な色彩ではあるが造形が大変美しく、フォルムの取り方がすばらしい。
力強さの中にやさしい風が吹き込む様が魅力となって一時の安らぎを与えてくれる秀作である。