「改組 新 第4回日展京都展」作品紹介 Vol.5

「改組 新 第4回日展京都展」作品紹介 Vol.5

「改組 新 第4回日展京都展」作品紹介5回目は、受賞作品を紹介します。
まずは、文部科学大臣賞受賞の真神巍堂(書)と東京都知事賞受賞の日比野実(書)です。


  文部科学大臣賞 真神巍堂『碧潯』
【授賞理由】※日展HPより
五言絶句一首を行草体で書いた作品。
奇を衒うことなく、行立ての自然な堂々たる構成で、古典に立脚した安定感のある造形性をもって、重厚にして強靭な線質とでリズム感のある格調美を誇示している。
何よりも練度の高さは見事で、「深」を覚え、「真」の表現であると見受けた。


  東京都知事賞 日比野実『春にむかって』
【授賞理由】※日展HPより
伝統的な古筆の書法を手中にし、これに展覧会での大字仮名の表現を加味している。
行頭、行末の処理や行間などの空間構成が美しい。
また書の芸術性と歌意も一体となり、「春にむかって」を感じさせる作品である。