イベント報告 「近代の祇園祭のうつりかわりについて〜写真にみる都の姿から〜」

イベント報告 「近代の祇園祭のうつりかわりについて〜写真にみる都の姿から〜」

平成29年度第二回ぶんぱく京都講座

 7月23日(日)、京都文化博物館別館2階講義室において、現在開催中の「近代京都へのまなざしー写真にみる都の姿ー」等の開催にちなんだ、平成29年度第二回ぶんぱく京都講座が開催されました。
 「近代の祇園祭のうつりかわりについて〜写真にみる都の姿から〜」という演題で、展覧会の担当学芸員の橋本章氏が、祇園祭の様子を撮影した古写真を紹介しながら、その変遷の様子を解説してくださいました。
最初に京都における写真の時代の始まりについて、展覧会の出品資料である「熊谷直孝像」(鳩居堂蔵 アンブロタイプ 安政6年[1859] 京都市指定文化財)などを紹介しながら解説され、つづいて写真に撮られた明治から大正時代にかけての京都の風景をいくつかを紹介いただき、近代化する京都の様子を概観しました。
 そして祇園祭の変遷について、巡行経路のうつりかわりとそれに伴う儀礼の変化や、放下鉾が生き稚児から人形稚児に代わる事、八坂神社から四条通の風景の変化などについて、残された当時の写真を元に説明していただきました。

「近代京都へのまなざしー写真にみる都の姿ー」は、京都文化博物館にて、9月18日(月・祝)まで好評開催中です。
「パリ・マグナム写真展」とあわせて、ぜひお楽しみください。