髙島屋のもとに集った美術家たち―竹内栖鳳―



四条派(しじょうは)、円山派(まるやまは)という二つの写生画の流れを受ける近代日本画家として知られる竹内栖鳳(1864~1942年)。画家としての人生は約半世紀と長く、印象派など西洋画への興味から海外へも積極的に学びました。そんな栖鳳が20代半ばの頃に出会ったのが、高島屋創業家である三代飯田新七とのちの四代新七の兄弟でした。新七との出会いによって、さまざまな分野の美術家たちと交流した栖鳳。そのことが、後の栖鳳の画風に影響を与えていったのかもしれません。

本展では栖鳳が45歳のときに、舞妓が舞う”瞬間の美”を描いた「アレ夕立に」などを展観。会場ではそれぞれの作品が髙島屋へ納められた時のエピソードも紹介されています。ぜひご覧ください!

本展は、3月29日~4月10日、京都髙島屋グランドホールで開催。
次回は最終回、日本美術院の再興に力を注いだ、横山大観の作品を紹介します。
 

作品:竹内栖鳳「アレ夕立に」明治42