【報告】特別茶会を開催

【報告】特別茶会を開催

12月22日、「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」の関連イベントとして、「十五代 樂吉左衞門のしつらえによる 特別茶会」が開催されました。

この特別茶会のために、約250kgの石に3mを超える鉄板を組み合わせた近代美術館ならではのモダンアートのような立礼卓を、吉左衞門さんにデザイン・制作していただきました。リチャード・ロング『Kyoto Mud Circle』(1996年)を床に見立て、一枚板の椅子と机で仕立てられたシンプルかつ力強い空間が誕生しました。

参加者の皆さんには十五代 吉左衞門さんや、次期十六代篤人さんの樂茶碗もお使いいただきました。吉左衞門さんの焼貫黒樂茶碗「踏緑韻」のほか、篤人さんが今年焼き上げた初使いの茶碗も使われました。また、平安女学院大学・京都大学の茶道部からは学生がお手伝いとして駆けつけました。

参加者の本多桂子さんは「普段あまり触れることのできない樂茶碗でお茶をいただき、その手触りを楽しめました」と喜びを語りました。

   
左:お点前を披露する浅見宜恒さん  右:本日の特別茶会で使われた樂茶碗

残念ながら今後開催予定の特別茶会は定員に達しておりますが、参加いただけなかった皆さまにもご覧いただけるよう、立礼卓は2017年1月9日(月・祝)まで(予定)は1階ロビーに常設しております。ぜひ展覧会に合わせて、吉左衞門さんがしつらえた世界にひとつだけの立礼卓をご覧ください。