【報告】開幕記念講演会 講師:十五代 樂吉左衞門

【報告】開幕記念講演会 講師:十五代 樂吉左衞門

いよいよ本日12月17日から、京都国立近代美術館で開幕した「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」。会期中にはより深く本展の世界を楽しんでいただくため、さまざまなイベントの開催を予定しています。開幕初日となる本日の記念講演では、樂家十五代 樂吉左衞門さんが約150人の聴講者に向けて本展の見所や樂茶碗の魅力を紹介しました。

過去にすでに定まった価値や意味をたどったり、さまざまな資料を歴史的観点から学術的に紐解いたりするのではなく、現代という時代を生きている我々自身の場から見据えた目で、初代長次郎はじめ、樂歴代が歩んだ創造世界をとらえていただきたい。そこに、長次郎という約450年前の芸術の持つ「現代性」が見えてくるでしょう、と吉左衞門さん。長次郎世界と現代美術の考え方は意外と近いのかもしれません。


樂茶碗について話す樂吉左衞門さん

12月21日(水)からは、吉左衞門さんがゲストを迎える連続対談が始まります。21日のゲストは京都市立芸術大学学長の鷲田清一氏。当日午前10時から1階受付にて整理券を配布します(聴講無料、150席、本展の観覧券提示が必要)。この機会にぜひ、樂茶碗の魅力に触れてみてください。