開催期間:2022年5月28日(土)~2022年7月3日(日)
漆、それはアジアの人々が発見した不思議な素材です。塗料・接着剤として用いられた漆は、長い時間をかけて地域ごとに独自の技法が磨き抜かれています。
本展では東アジアにスポットを当て、中国、朝鮮、そして日本で育まれた多彩な漆工品について、それを生み出した技法と併せて展覧します。
今回公開する住友コレクションの漆工品は、茶室、能舞台、香席、酒宴、書斎…かつて様々な場に顔をのぞかせた「実用」の品でした。会場では、漆が彩った近代数寄者の暮らしについても探るとともに、時の流れによる劣化を修復する最新技術をご紹介します。
⊷⊷⊷漆の魅力を様々な角度から追究する展覧会⊷⊷⊷
各テーマと展示作品の一部をご紹介
1、漆作品はどうやって作られたのか?
「うるしをめぐる技 —彫漆・螺鈿・蒔絵」では、多彩な発展を遂げてきた漆の技法に迫ります。
\何層も漆を塗り重ね、文様を彫る技法/
《八吉祥文堆朱如意》清時代・17~18世紀(泉屋博古館蔵)
\漆黒に貝殻が輝き光る/
《仙人図螺鈿食籠》元時代・14世紀(泉屋博古館蔵)
\貝殻の上にも施される、美しい蒔絵/
《月日貝椿蒔画香合》江戸時代・17世紀(泉屋博古館東京蔵)
2、漆作品はどのように用いられたのか?
「うるしのあるくらし」をテーマとして日々の酒宴の中や、茶会、香席、能舞台といった伝統文化の世界で愛された漆工品をご紹介します。また、京都、大阪、東京の三都の個性を探求できる作品を展示します。
《青貝芦葉達磨香合》明時代・16世紀(泉屋博古館東京蔵)
象彦(八代 西村彦兵衛)《扇面謡曲蒔絵会席具》大正時代・20世紀(泉屋博古館蔵)
3、漆作品はどう守っていくのか?
修復後初公開となる中国明代漆器の名品《龍図堆黄円盆》を例にとり、漆の文化財修復の最前線技術をご紹介。
《龍図堆黄円盆》(部分)明・万暦17(1589)年(泉屋博古館蔵)
その他、実はいろいろなところで使われている漆たち。その意外な活躍も併せて紹介します。
【イベント】 〇URUSHIトーク〇 ●近代数寄者たちの漆のあるくらし● 【同時開催】青銅器館「中国青銅器の時代」 |
☆★☆★☆2022年5月24日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!
開催期間 | 2022年5月28日(土)~2022年7月3日(日) |
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時間 | 10時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日 |
会場 | 泉屋博古館 京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24 |
ホームページ | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
料金 | 一般800円、高大生600円、中学生以下無料 ※障害者手帳ご提示の方は無料 ※本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます |
お問い合わせ | 泉屋博古館 電話:075-771-6411(代) |
主催/後援など | 主催:(公財)泉屋博古館、京都新聞 後援:京都市、京都市教育委員会、京博連、(公社)京都市観光協会、NHK京都放送局 特別協力:目白漆芸文化財研究所 |
備考 | ※新型コロナウイルス感染症予防のため、予定を変更・中止する場合があります。同館HP、Twitter、Facebook等で最新情報をご確認ください。 |