開催期間:2023年4月28日(金)~2023年8月27日(日)
利休の創意のもと、『侘び茶』に叶う新たな茶碗を生み出した樂家初代・長次郎。当時は唐物、高麗の茶碗が名品とされていた中、和物茶碗としても新たなる挑戦でした。
『侘び茶』の思考を軸とし、茶の為に生み出された樂茶碗。生まれたばかりの茶碗は、まだ樂茶碗という名もなく、『今焼茶碗』や『聚樂焼茶碗』などと呼ばれていました。轆轤(ろくろ)が主流の時代の中、あえて手とヘラのみで成形する『手捏ね』という手法で造られ、燃え盛る炎の中から熱いまま一碗のみ窯から引き出される特殊な焼き方で茶碗が誕生していきます。
長次郎から始まった『樂焼』は、樂歴代へと繋がり、当代それぞれが長次郎茶碗を精神的な軸とし、各々の新たな茶碗が生み出されてきました。
そして始まりから約450年、“ちゃわんやのともし火”は、令和の時代へと受け継がれます。
この度の展観では、長次郎から脈々と紡がれる樂歴代の茶碗や実際の窯の炎の映像などから樂焼がもつ精神性を探っていただければ幸いです。
◆ 主な出品作品 ◆
初代長次郎 ≪黒樂茶碗 銘「面影」≫
三代道入 ≪赤樂茶碗 銘「山人」≫
三代道入 ≪黒樂茶碗 銘「木下」≫
十六代吉左衞門 ≪今焼茶碗≫
==関連催事== 【Zoom de ぎゃらりー・とーく in RAKM】 樂美術館では、2021年からZoomを使ったオンラインでの配信をしています。第8弾として、4月28日(金)から開催の展覧会「樂歴代 特別展 ちゃわんやのともし火」の内容に添って、レクチャーとギャラリートークを開催致します。(全3回)ギャラリートークでは、カメラにより作品の細部を捉え、高台や見込みなど通常展示では見られないところにも焦点をあて解説致します。 樂家の伝統の一つに「教えないこと」という教えがあります。作陶における手法、技法など次代には教えず、自らの世界を切り拓けとの「教えない」意図があります。ただ窯の火だけは、長次郎の時代から変わらず伝統の火を絶やさず続けられてきました。 ーーー ◆第1回「Zoom de レクチャー in RAKM」 【開催日】2023年5月21日(日) 【お申し込み】 5月2日(火)10:00より 樂美術館茶室からの配信です。 ーーー ◆第2回「Zoom de ギャラリートーク in RAKM」 【開催日】2023年6月18日(日)17:30〜 【お申し込み】 5月31日(水)10:00より 第一展示室を巡回・解説。第一展示室では、二代常慶から十六代吉左衞門までの代表作を展示しており、初代長次郎から「侘び茶」の精神を受け継ぎ次へ紡がれていく、その軌跡をご紹介します。 ーーー ◆第3回「Zoom de ギャラリートーク in RAKM」 【開催日】2023年8月6日(月)17:30〜 【お申し込み】 7月18日(火)10:00より 第二・第三展示室を巡回・解説。第二・第三展示室では、樂歴代の原点である長次郎の作品をはじめ、茶碗以外の作品をご紹介。また、実際に使われた窯、鉄鋏、鞴(ふいご)など門外不出の樂家の黒窯の様子もご紹介致します。 ーーー お申し込み等の詳細は、 ≫≫ イベント詳細 ≪≪
※「手にふれる樂茶碗鑑賞会」、「特別鑑賞茶会」はコロナ禍の為、休止致しております。状況が改善されましたら再開致します。 |
開催期間 | 2023年4月28日(金)~2023年8月27日(日) |
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時間 | 10:00~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜日(祝日は開館) |
会場 | 樂美術館 京都市上京区油小路通一条下ル |
ホームページ | https://www.raku-yaki.or.jp/museum/ |
料金 | 一 般|1100円 大学生|900円 高校生|500円 ※中学生以下無料 |
お問い合わせ | 公益財団法人 樂美術館 Tel.075-414-0304 |
主催/後援など | 公益財団法人 樂美術館、京都新聞 |
備考 | 【ご来館のお客さまへ】 ・新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、ご来館の際にはマスクの着用、手の消毒をお願いしております。また、開館時間・休館日を変更する場合がございます。 ・「手にふれる樂茶碗鑑賞会」「特別鑑賞茶会」は当面の間休会となります。 |