開催期間:2019年10月26日(土)~2019年12月8日(日)
四季のうつろいの中に植物や鳥獣を描く花鳥画は、東洋絵画の大きな一角を占めてきました。日本の近世では中世以来の伝統を受け継ぐ狩野派、デザイン感覚を発揮した琳派、自由な筆づかいで本質にせまる文人画、写生画に新生面を開いた円山四条派など多くの優れた画家を輩出し、じつに多様な展開をみせました。これらの豊かな表現の背景には、博物学的関心、詩歌に詠われた花鳥風月、長寿や子孫繁栄などの願い(吉祥)などが垣間見え、江戸時代の人々の花鳥に寄せる想いが伝わってくるようです。
本展は住友コレクションより、彭城百川(さかきひゃくせん)、伊藤若冲、椿椿山(つばきちんざん)はじめ江戸時代に京や江戸で活躍した画家の花鳥画を紹介。さらに彼らに刺激を与え表現の源となった沈南蘋(しんなんぴん)など中国・明清時代の重厚で装飾的な作品をあわせて展示します。
花鳥画の豊かな表現を通して、花鳥画の根底に流れる人々の想いに心を重ねるひとときをお楽しみください。
【主な展示作品】
右:沈南蘋 《雪中遊兎図》 清・乾隆2年(1737)
左:伊藤若冲《海棠目白図》 江戸時代 18世紀
椿 椿山 《玉堂富貴・遊蝶・藻魚図》 江戸・天保11年(1840)
彭城百川 《梅図屏風》 江戸・寛延2年(1749)
【関連イベント】※いずれも入館料のみでご参加いただけます
◆ 美術史学会共催シンポジウム「往還する東アジアの花鳥画」
11月2日(土)13時~16時 同館講堂にて ※一般参加定員20名、当日10時より整理券配布
「住友家の花鳥画コレクションについて」実方葉子氏(同館学芸課長)
「花鳥画史からみた呂紀と沈南蘋の位置づけについて」竹浪 遠氏(京都市立芸術大学)
「南蘋ショックと江戸時代絵画(仮)」綿田 稔氏(文化庁)
「日本と朝鮮半島における南蘋様式の往還(仮)」井戸美里氏(京都工芸繊維大学)
座談会司会:京都大学 筒井忠仁氏
主催:泉屋博古館、美術史学会
■「住友コレクションの花鳥画」列品解説
14時より展示室にて学芸員が行います。
11月10日(日)・23日(土・祝)実方葉子氏
■ 青銅器館 列品解説
14時より展示室にて学芸員が行います。
11月24日(日)山本 尭 氏
☆★☆★☆2019年10月25日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!
開催期間 | 2019年10月26日(土)~2019年12月8日(日) |
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時間 | 10時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日、11月5日(火)(11月4日(月・祝)は開館) |
会場 | 住友コレクション 泉屋博古館 京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24 |
ホームページ | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
料金 | 一般800円、高大生600円、中学生以下無料 ※20名以上は団体割引20%、障害者手帳ご提示の方は無料 ※企画展・青銅器館両方ご覧いただけます |
お問い合わせ | 泉屋博古館 電話:075-771-6411(代) |
主催/後援など | 主催:泉屋博古館、京都新聞、日本経済新聞社 後援:京都市、京都市教育委員会、京博連、公益社団法人京都市観光協会 |