開催期間:2018年10月20日(土)~2018年12月2日(日)
茶杓(ちゃしゃく)とは、茶器に入った抹茶をすくい、茶碗に入れるための茶道具の一種です。一見とてもシンプルな一片の匙にも関わらず、「茶杓は人なり」と称せられ、古くから大切に扱われてきました。
本展は、竹芸家・池田瓢阿(ひょうあ)氏の監修のもと、千利休や小堀遠州など近代茶杓の礎となった近世(安土桃山時代~江戸時代)の茶杓を通した交友も回顧しつつ、三井財閥を支えた益田鈍翁を中心に、東西の近代数奇者約30人が作った茶杓を展観します。
また、近代に活躍した上村松園などの女性のほか、谷崎潤一郎や川喜田半泥子など文化人・芸術家らによる茶杓もあわせて合計120余点を展示し、なぜ茶杓を作るのか、その魅力とは何かを探ります。あわせて、茶杓以外の自作道具やゆかりの蒐集(しゅうしゅう)品約80点も展観し、当時の数奇者の茶の湯の一端をご覧いただきます。
明治以降、新生日本の経済だけでなく、文化面においても新たな風を巻き起こした偉人たちの存在を、茶杓を通じてたどります。
♦展示構成 ※会期中一部展示替えあり
第1章 近世の茶杓 贈り筒を中心に
第2章 益田鈍翁 近代数奇者の大立者
第3章 益田鈍翁を取り巻く関東・中京における数奇者の茶杓
第4章 女性による茶杓
第5章 関西における数奇者の茶杓
第6章 文化人の茶杓
♦イベント&プログラム
♢講演会① 「茶杓について」(仮称)
講師:池田 瓢阿氏(いけだ ひょうあ 竹芸家 本展覧会監修)
日時:11月10日(土)午後2時~午後3時半
♢講演会② 「近代数奇者とは」(予定)
講師:熊倉 功夫氏(くまくら いさお MIHO MUSEUM館長)
日時:11月17日(土)午後2時~午後3時半
①②とも
会場:南レクチャーホール
定員:100名
予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布
※参加無料(入館料要)
♢ワークショップ 「茶杓削り体験」
展覧会中、毎週開催予定
詳細は決定次第MIHO MUSEUMのHPにて発表
開催期間 | 2018年10月20日(土)~2018年12月2日(日) |
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時間 | 午前10時~午後5時【入館は午後4時まで】 |
休館日 | 毎月曜日 |
会場 | MIHO MUSEUM 甲賀市信楽町田代桃谷300 |
料金 | 一般1,100円、高・大生800円、小・中生300円 【20名以上の団体は各200円割引】 |
お問い合わせ | MIHO MUSEUM TEL.0748ー82ー3411 |
主催/後援など | 主催:MIHO MUSEUM、京都新聞 後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都 |