アート・展示
終了

開催期間:2023年10月26日(木)~2024年1月14日(日)

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ

英国が誇るテート美術館のコレクションより「光」をテーマに、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目します。
「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルといった英国近代美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向けます。
本展では、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に集め、各テーマの中で展示作品が相互に呼応するようなこれまでにない会場構成になっています。絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を通じ、様々なアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのかを検証します。


ジョン・ブレット《 ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》 1871 年 Photo: Tate



1.光とアートをめぐる200 年の軌跡を体感
数えきれない表情をみせる「光」をどう作品で描くのか。
新たな芸術表現を追求するアーティストたちはこの難解なテーマに向き合ってきました。本展では18 世紀末から現代までの光をめぐる表現や技法の移り変わりを明らかにします。ウィリアム・ブレイクやターナー、コンスタブルから、モネなどの印象派、そしてジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン、草間彌生ら現代アーティストまで、時代や地域、ジャンルを超えて「光の作品」を俯瞰できる会場構成です。多様な光の表現に包まれる空間にご期待ください。


ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《 光と色彩(ゲーテの理論 大洪水の翌朝 創世記を書くモーセ》 1843 年出品Photo: Tate


2.英国・テート美術館からおよそ100 点が日本初出品
本展では英国・テート美術館の7 万7 千点以上のコレクションから、「光」をテーマに厳選した約120 点を展示します。このうちおよそ100 点が日本初出品! ターナーの死後に寄贈された世界最大級のコレクションから《 光と色彩(ゲーテの理論 大洪水の翌朝 創世記を書くモーセ》 が初来日します。また本展は中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドで話題となってきた世界巡回展です。最終会場となる日本では、エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ、マーク・ロスコなど人気作家による12 点が限定で出品されます。ゲルハルト・リヒター《 アブストラクト・ぺインティング(726726)》 は日本初出品かつ日本特別出品作です。

 

3.光に包まれる注目インスタレーション
会場には光を用いた大型インスタレーション(空間芸術作品)も登場します。いずれも日本初出品となるジェームズ・タレル《 レイマー、ブルー》 やオラファー・エリアソン 《 星くずの素粒子》 が作り出す光の空間をご体感ください。

 


テート美術館とは
TATE(テート)は、英国政府が所有する美術コレクションを収蔵・管理する組織で、ロンドンのテート・ブリテン、テート・モダンと、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4 つの国立美術館を運営しています。
砂糖の精製で財を成したヘンリー・テート卿(1819 99 年) が、自身のコレクションをナショナル・ギャラリーに寄贈しようとしたことが発端となり、1897 年にロンドン南部・ミルバンク地区のテムズ河畔にナショナル・ギャラリーの分館として開館、のちに独自組織テート・ギャラリーとなりました。2000 年にテート・モダンが開館したことを機に、テート・ギャラリーおよびその分館は、テートの名を冠する4 つの国立美術館の連合体である「テート」へと改組されました。7 万7 千点を超えるコレクションを有しています。
テート・ギャラリーの本館であったミルバンク地区のテート・ブリテンは、16 世紀から現代までの英国美術を中心に所蔵。ロンドンのサウスバンク地区に位置するテート・モダンは近現代美術を展示しています。


テート・ブリテン正面外観、ロンドン、ミルバンク、2006 年 Photo: Tate




左)ウィリアム・ブレイク《 アダムを裁く神》 1795 年 Photo: Tate
右)エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ《 愛と巡礼者》 1896 97 年 Photo: Tate

左)クロード・モネ《 エプト川のポプラ並木》 1891 年 Photo: Tate
右)ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー《 ペールオレンジと緑の黄昏 バルパライソ》 1866 年 Photo: Tate

 

左)ヴィルヘルム・ハマスホイ《 室内》 1899 年 Photo: Tate
右)ウィリアム・ローゼンスタイン《 母と子》 1903 年 Photo: Tate

 

左)モホイ=ナジ・ラースロー《 K VII 》 1922 年 Photo: Tate
右)ワシリー・カンディンスキー《 スウィング》 1925 年 Photo: Tate

 

①「光」を彩る音楽のひととき
日時:2023年11月12日(日)14時開演
演奏:伊藤悠貴(チェロ)、中村愛(ハープ)
場所:大阪中之島美術館1階ホール
定員:200名(先着順、事前申し込み不要)
※13時より1階ホール前にて整理券を配布します。
料金:無料。ただし、本展の観覧券(半券可)が必要。

②特別講演会「美術における光と闇」
日時:2023年11月23日(木・祝)14時〜15時30分
登壇者:宮下規久朗(神戸大学大学院 人文学研究科 教授・美術史家)
場所:大阪中之島美術館1階ホール
定員:150名(先着順、事前申し込み不要)
料金:無料。ただし、本展の観覧券(半券可)が必要。

③講演会「テート美術館展光― ターナー、印象派から現代へ」のみどころ
日時:2023年12月16日(土)14時〜15時
登壇者:國井綾(大阪中之島美術館 主任学芸員)
場所:大阪中之島美術館1階ホール
定員:150名(先着順、事前申し込み不要)
料金:無料。ただし、本展の観覧券(半券可)が必要。

④担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2023年11月18日(土)10時30分〜11時30分
2024年1月6日(土)10時30分〜11時30分
※要事前申し込み。詳細は美術館公式ホームページをご覧ください。

 

アンバサダー
本展アンバサダーは板垣李光人(りひと)さん。りひと(LichtLicht)とはドイツ語で「光」。
音声ガイドなど様々なかたちで本展を応援していただきます。

当日貸出価格:650円(税込)※お一人様一台につき


[板垣李光人さんプロフィール]
2002年1月28日生まれ。俳優。出演作にドラマ「silent」「シジュウカラ」、大河ドラマ「青天を衝け」「どうする家康」、映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」など。
演技以外にも独自のデジタルアートをNFT アート作品として販売するなど表現者として活躍の場を広げている。

 

 

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
 

展覧会公式ホームページ
https://tate2023.exhn.jp/

大阪中之島美術館公式ホームページ
https://nakka-art.jp/


☆★☆★☆2023年10月22日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!

☆★☆★☆京都新聞の動画ライブラリで動画をコチラ からご覧いただけます!!

開催期間2023年10月26日(木)~2024年1月14日(日)
時間10:00 〜 17:00(入場は16:30 まで)
休館日月曜日(ただし1月8日は開館)、12月31日、1月1日
会場 大阪中之島美術館 5階展示室
大阪市北区中之島 4丁目 3-1
ホームページhttps://nakka-art.jp/
料金一般  2100円(前売・団体 1900円)
高大生 1500円(前売・団体 1300円)
小中生 500円(前売・団体 300円)
当館メンバーシップ会員の無料鑑賞/会員割引 対象

*ファミリーデーとして10月28日(土)、29日(日)、12月23日(土)、24日(日)は小・中学生は本展観覧料が無料になります。(ただし、保護者同伴に限ります)
*前売券販売期間:2023年8月28日(月)10:00 – 10月25日(水)23:59
*災害などにより臨時で休館となる場合があります。
*税込み価格。団体は20名以上。
*20名以上の団体鑑賞をご希望される場合は事前に団体受付フォームにてお問い合わせください。
*学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。
*障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお申し出ください(事前予約不要)。
*本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
*[おかわり割引] 有料観覧券の半券をお取り置きいただき、2回目以降のご来場時にご提示いただくと200円割引でご入場いただけます。
*[相互割引] 本展観覧券(半券可)のご提示で、4階で開催される「特別展 生誕270年 長沢芦雪 ー奇想の旅、天才絵師の全貌ー」(2023年10月7日(土)– 12月3日(日))、「決定版! 女性画家たちの大阪」(2023年12月23日(土)– 2024年2月25日(日))の当日券を200円引きで2階チケットカウンターでご購入いただけます。
 ・いずれも対象券1枚につき1名様有効です。
 ・チケットご購入後の割引はできません。
 ・他の割引との併用はできません。
お問い合わせ大阪市総合コールセンター(なにわコール)
06-4301-7285
受付時間 8:00 – 21:00(年中無休)
主催/後援など主催:大阪中之島美術館、テート美術館、日本経済新聞社、テレビ大阪、京都新聞、神戸新聞社
協賛:岩谷産業、大林組、SOMPO ホールディングス、ダイキン工業、DNP 大日本印刷、大和証券グループ、三井住友銀行、三井不動産
協力:日本航空、フィナンシャル・タイムズ
後援:ブリティッシュ・カウンシル