開催期間:2025年3月22日(土)~2025年7月27日(日)
京都を中心とした現代陶芸界は、世界的にみても作家の層が厚く、田嶋悦子は1980年代に関西のエネルギー溢れる自由な気風のなかで、女性の立場からの彩色豊かな官能的な作品を発表し注目を集めました。
1990年代からは、ガラスと陶を組み合わせた作風へと変貌をとげ、現代陶芸の領域を広げてミックストメディアの作品を制作しています。田嶋悦子は陶にはないガラスの透光性や質感に惹かれて、陶との組み合わせによる表現の効果を発揮させています。
作品のモチーフは花を基調とした植物的な形態であり、陶とガラスの素材感が違和感なく調和し、陶土の重量感はなく、拡張する作品空間が軽やかな雰囲気を漂わせています。
本展では、今回新たに制作された、鍵善良房の菓子詰合せ『園の賑い』をイメージした作品を中心に、1980年代から現在までの作品を展覧いたします。透過する光と作品表面の表情による、蠱惑的な世界を是非ご堪能ください。 出川哲朗(大阪市立東洋陶磁美術館名誉館長)
∵主な展示作品∵
田嶋悦子《花1》陶、ガラス 2019年
田嶋悦子《cornucopia 02-Ⅳ》陶、ガラス 2002年
田嶋悦子 陶筥《草萌ゆるⅠ》陶 2005年
∵田嶋悦子プロフィール∵
1959年大阪生まれ。大阪芸術大学工芸学科にて柳原睦夫に師事し、現代陶芸を学ぶ。04年「日本陶磁協会賞」受賞。主な個展に西宮市大谷記念美術館「田嶋悦子 Records of Clay and Glass」(17年)、石川県能登島ガラス美術館「田嶋悦子 花咲きぬ」(19年)など。大阪芸術大学工芸学科陶芸コース教授。
田嶋悦子(本展作家)× 出川哲朗(大阪市立東洋陶磁美術館名誉館長)
展示されている作品を実際に鑑賞しながら、作品についてなどお二人にお話しいただきます。
日 程=2025年5月17日(土)13:00~
時 間=1時間程度
定 員=15名
参加費=無料(別途入館料が必要です)
お申込=ZENBI公式ホームページのお問い合せ欄より。
開催期間 | 2025年3月22日(土)~2025年7月27日(日) |
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時間 | 10:00~18:00 (入館は17:30まで) |
休館日 | 月曜日 ※祝休日の場合は翌平日 |
会場 | ZENBI ―鍵善良房― KAGIZEN ART MUSEUM 京都市東山区祇園町南側570-107 |
ホームページ | https://zenbi.kagizen.com/ |
料金 | 一般:1,000円 大学・高校・中学生:700円 小学生以下無料 ※障がい者手帳などお持ちの方は700円 |
お問い合わせ | ZENBI ―鍵善良房― KAGIZEN ART MUSEUM TEL:075-561-2875 |
主催/後援など | 主催:ZENBI-鍵善良房-、京都新聞 企画:井村優三(イムラアートギャラリー) |