開催期間:2024年9月7日(土)~2024年11月24日(日)
細見美術館で8年ぶりの春画展「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」が開催されます。
春画は、一般に、人間の性愛を描いた絵画の総称で、男女の姿がおおらかに、時にユーモアをもって描かれています。江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで貴賤を問わず、男女対等に楽しまれました。また、春画は縁起物でもあり、嫁入り道具として母から娘や嫁に受け継がれています。
この展覧会では、版画・版本の作品に加え、特に、1 点ものである絵画作品、いわゆる「肉筆春画」に焦点をあて、書籍などに掲載され、存在は知られながらも、美術館での展示が叶わなかった作品をご紹介する機会となります。
日本の美術館では初公開となる葛飾北斎の幻の名品「肉筆浪千鳥」や、喜多川歌麿の大作、さらには海外から里帰りを果たした作品を含む、精選された美麗な春画 約70 件を心ゆくまでご鑑賞ください。
※本展は18歳未満の入場不可です。
※巡回予定はありません。
【みどころ】 |
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1.北斎の肉筆春画の傑作「肉筆浪千鳥」、日本の美術館で初公開 |
2. 北斎ファン、必見! 北斎春画の3作品を比較展示 ―「肉筆浪千鳥」、『浪千鳥』、『富久寿楚宇』― 幻の名品「肉筆浪千鳥」、歌麿の『歌満くら』と並び、かつて春画の最高峰と目された『浪千鳥』、 北斎自身の筆によると認知される『富久寿楚宇』を同時に比較しながら見られる、初の機会。 |
3.歌麿の「肉筆春画」2点が日本の美術館で初公開! 秘かに愉しむもの、という春画のイメージを覆す大作が登場。 |
4.美しい春画22点が里帰り 2013年の大英博物館「Shunga」展では9点、そして2015~16年の春画展で14点が出品された ミカエル・フォーニッツコレクション。 今や「フォーニッツコレクションなしに肉筆春画に ついては語りえない」とまで言わしめています。本展では初公開作品を含む、これまでで最大 となる22点の優品が里帰りします。 |
● 第1章 上方春画の世界 ● |
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雪鼎の春画は、火伏せのお守り!
さまざまな上方春画を紹介。
中でも、18 世紀後半の上方春画界を席捲した月岡雪鼎(つきおかせってい)の作品は、
江戸のそれと比較して濃厚な描写が特徴的です。
当時、雪鼎の春画を所持すると火伏せのお守りになるという伝説が生まれるほど、人気を博しました。
月岡雪鼎 「月次春画花卉画帖」より ミカエル・フォーニッツコレクション【頁替あり】
● 第2章 北斎・歌麿の競艶 ● |
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歌麿の大作、日本の美術館で初公開!
さらに、近年発見された北斎の肉筆春画、関西初披露。
掛軸は、原則的に床に掛けて複数の眼で鑑賞する絵画。
これらの春画掛軸がどのようなシチュエーションに置かれたのかを、想像しながらご鑑賞ください。
▼横幅1 メートル超えの大作!
|初公開|喜多川歌麿 「夏夜のたのしみ」(部分) 個人蔵【通期展示】
若い恋人たちが夏の夜に戯れている様子を描く本作は、横幅が1メートルを超える大きな掛軸。
|初公開|喜多川歌麿 「階下の秘戯」(部分) 似鳥美術館蔵【通期展示】
階段の途中で交接する男女と、階段下の陰で自慰をする女が描かれています。
▼近年発見された、北斎の肉筆春画①
|関西初|葛飾北斎 「閨中交歓図」(部分) 個人蔵【前期展示】
近年発見された、葛飾北斎の2 点の肉筆春画のうちの1点。淡彩で描かれた品格ある交合図。
「北斎」から「戴斗」号への過渡期頃の制作です。
後期もみどころいっぱい
▼近年発見された、北斎の肉筆春画②
|関西初|葛飾北斎 「春愁図」(部分) ミカエル・フォーニッツコレクション【後期展示】
近年発見された、葛飾北斎の2点の肉筆春画のうちの1 点。北斎の春画『浪千鳥』の大胆なデフォルメに通じてゆく迫力があります。
● 第3章 魅惑の浮世絵春画 ● |
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確かめよ。ホンモノが持つ凄さを!
注文による1点モノの肉筆春画では、金や銀をはじめ、良質な絵具を用いて男女の肌や身体、
着物などが繊細に描かれています。
さらに艶墨が使われた髪、陰毛の緻密な毛描きなどの技を凝らした表現にもご注目ください。
また、版元や絵師の名を隠した地下出版物であった春本では、豪華絢爛な色彩に加え、
雲母摺り、空摺といった江戸版画の超絶技巧を堪能できます。
贅を尽くした美しい春画の世界をお愉しみください。
勝川春章 「初宮参図巻」(部分) 似鳥美術館蔵【巻替あり】
婚儀にまつわる一連の行事を、季節の流れとともに描く春画作品。
歌川国貞 『艶紫娯拾余帖』より 国際日本文化研究センター蔵【頁替あり】
講演会|有料・事前申込制| | ||
※詳細はWEBサイトをご覧ください。https://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex086/index.html | ||
会 場:京都市勧業館みやこめっせ 大会議室 定 員:100名 ※申込先着順。定員になり次第、受付を終了いたします。 参 加 費:一般 1,500円 友の会 1,000円(当日現金にてお支払いください) 申込方法:各講座毎、以下のフォームより必要事項を入力の上、お一人ずつお申込みください。 |
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★終了いたしました。 ①「春画鑑賞空間の古今」 9 月8 日(日)14:00~(約90分) 講師:樋口一貴氏(十文字学園女子大学 教授) 申込フォーム: https://forms.gle/qJLnagp7hpMkvFRn9 |
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★終了いたしました。 ②「春画の見方、味わい方」 10月27日(日)14:00~(約90分) 講師: 山本ゆかり氏(多摩美術大学 講師、川崎・砂子の里資料館 学芸員) 申込フォーム: https://forms.gle/GSf4Fxf1YJpjQvdJ8 |
開催期間 | 2024年9月7日(土)~2024年11月24日(日) |
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時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日休館) |
会場 | 細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 |
ホームページ | http://www.emuseum.or.jp/ |
料金 | 当日券 2,200円 前売り券 2,000円 ●お得な前売りペアチケット 2 枚1 組 3,800 円 【販売窓口】チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイド、 楽天チケット、セブンチケット ※前売り券は8月7日から9月6日までプレイガイドにて販売 ※団体・学生・障がい者などの割引はありません ●18歳未満は入場禁止 ※会場にて年齢の分かるものをご提示いただく場合があります |
お問い合わせ | 細見美術館 電話:075-752-5555 |
主催/後援など | 主 催:細見美術館、朝日新聞社、京都新聞 特別協力:角匠 協 力:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 |
備考 | 【前期】9月7日(土)~10月14日(月・祝) 【後期】10月16日(火)~11月24日(日) ・会期・営業日時等を変更する場合があります。最新f情報はWEBサイトをご覧ください。 ・18歳未満入場禁止 ・各種割引なし ・会期中、一部展示替えあり |