開催期間:2021年4月29日(木)~2021年10月24日(日)
18世紀の京都では、多くの絵師たちがその腕を振るいました。今回は、相国寺とかかわりの深い京の絵師たちの絵画を中心に展示を行います。
第1章では伊藤若冲の「釈迦三尊像」などの作品を通じ、相国寺の僧侶と絵師たちの交流を紹介します。第2章では、京都に大きな爪痕を残した天明の大火(1788年)の関連資料と、その後に再建された相国寺方丈を彩った、原在中による杉戸絵も展示。相国寺僧と京絵師たちの災害からの復興に向けた軌跡をご覧ください。
さらに第3章では、相国寺派寺院を彩ってきた個性あふれる名品のうち、鹿苑寺からは伊藤若冲の重要文化財、鹿苑寺大書院障壁画五十面を、そして慈照寺からは与謝蕪村の描いた方丈上官之間の障壁画「山水人物図」を展示。池大雅や円山応挙など、18世紀の京都画壇を彩る絵師たちの画技もあわせてお楽しみください。
京都府下緊急事態宣言発出を受け、5月11日(火)まで休館としておりましたが、5月12日(水)より開館いたします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、混雑時には人数制限を行う場合がございます。
※緊急事態宣言発令中は、他府県からのご来館はお控えください。
最新情報は 相国寺承天閣美術館HPをご確認ください。
【Ⅰ期 】4月29日(木・祝)~7月25日(日)
【Ⅱ期 】8月1日(日)~10月24日(日)
相国寺の梅荘顕常(大典禅師)と伊藤若冲の親交を、相国寺派寺院に伝来する多くの作品を通じて紹介します。
釈迦三尊像 三幅のうち 釈迦如来像 伊藤若冲筆 相国寺蔵
京都市中の広範囲を焼き尽くした天明の大火(1788年)によって、伽藍の大部分が灰燼に帰した相国寺。
相国寺の伽藍再建は、当時の絵師達の活躍の場ともなりました。
相国寺方丈杉戸絵 三十六面のうち 原在中筆 相国寺蔵
北山の鹿苑寺金閣、東山の慈照寺銀閣の襖絵にも18世紀の京の町絵師たちの画技がさえわたります。
寺院空間を彩る作品群をお楽しみください。
重要文化財 鹿苑寺大書院障壁画五十面のうち 菊鶏図襖絵 伊藤若冲筆 鹿苑寺蔵
円山応挙も慈照寺銀閣へ仏画を奉納しており、その交流がうかがえます。
重要文化財 牡丹孔雀図 円山応挙筆 相国寺蔵 ※Ⅱ期
見どころ ―― 伊藤若冲が相国寺へ寄進した釈迦三尊像
相国寺と若冲の深い縁、それを象徴する作品「釈迦三尊像」を展示します。
明和2年(1765)9月29日、50歳の伊藤若冲は相国寺へ釈迦三尊像と動植綵絵を寄進しました。そして同年12月には相国寺と死後の永代供養の契約を交わし、翌明和3年(1766)、相国寺の梅荘顕常(大典禅師)の撰文による生前墓を相国寺松鷗庵に建立したのです。
動植綵絵は明治22年(1889)、廃仏毀釈の煽りを受けて困窮した相国寺が皇室へ献上し、現在は宮内庁が所蔵しています。相国寺はこの時に下賜されたお金で寺域を買い戻し、現在に至ります。
相国寺承天閣美術館の第一展示室は、釈迦三尊像と動植綵絵を展示することを想定して設計されており、相国寺における若冲の存在感は今なお増すばかりです。
釈迦三尊像 伊藤若冲筆 三幅 絹本著色 江戸時代 明和二年(一七六五)相国寺蔵
◆2021年5月12日付京都新聞朝刊に掲載された特集記事は こちら からお読みいただけます。
開催期間 | 2021年4月29日(木)~2021年10月24日(日) |
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時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 7月26日(月)~7月31日(土) |
会場 | 相国寺承天閣美術館 京都市上京区今出川通烏丸東入ル |
ホームページ | http://www.shokoku-ji.jp/ |
料金 | 一般=800円 65歳以上・大学生=600円 中・高生=300円 小学生=200円 ※一般の方に限り、20名様以上は団体割引で各700円 |
お問い合わせ | 相国寺承天閣美術館 075-241-0423 |
主催/後援など | 主 催:相国寺承天閣美術館、日本経済新聞社、京都新聞 協 賛:一般財団法人萬年会、鹿苑寺、慈照寺 協 力:MBS |
備考 | 新型コロナウイルス感染拡大防止にご理解とご協力をお願いいたします。 ・来館時はマスクをご着用ください。 ・美術館入口で検温を実施いたします。37.5度以上の発熱が認められた場合は入館をご遠慮ください。 ・状況により臨時休館、展覧会中止となる場合があります。最新の情報は美術館ホームページでご確認ください。 |