開催期間:2020年7月18日(土)~2020年9月22日(火)
古来より風光明媚な景勝地として、親しまれてきた湖国・滋賀。
琵琶湖を抱くこの地は良質の陶土を育み、豊かなやきもの文化をつくりだしてきました。そうした風土や伝統に魅せられ、今日でも幅広い作家たちが活動しています。
湖国での暮らしのなかで、彼らは何に興味や関心をもち、作品に表現しているのでしょうか。本展ではこの地の風土と伝統そして交流のなかで、活動を繰り広げる彼らの作品と<ことば>を紹介。現代の多彩な陶芸を展望しながら滋賀の魅力に迫ります。
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展示構成
1、湖国の自然に魅せられて
琵琶湖に育まれたこの地の豊かな自然と大地は、湖国ならではの独特の歴史と文化をつくりだしてきました。満々と水を湛えるびわ湖に、緑豊かな四囲の山並みと肥沃な土壌、そして四季折々の植物や生物など…。湖国で創作活動を展開する作家は、こうした風情豊かな景観から、さまざまなインスピレーションを得ています。ここでは日常生活のなかで、作家の感性が捉えた湖国の自然とその魅力を、彼らの作品を通して紹介します。
レギーナ・アルテール
「彩泥ボックス」2005年
撮影=ホダカスタジオKANSE
髙橋政男
「冬の華」1999年
撮影=ホダカスタジオKANSE
川崎千足
「ふたまたぐも」1982年
撮影=畠山 崇
2、信楽の伝統とともに
良質な陶土と焼成に必要な森林資源、そして京・大阪など消費地に近い好条件に恵まれた信楽は、中世から陶産地として独自の発展をとげてきました。焼締め陶器をはじめ、大物造りや小物造りなど、時代の変遷とともに育まれた伝統に、信楽の作家たちはいかに向き合い、自身のやきもの表現を追求しているのでしょうか。ここでは、とくにこの地で育ち作陶の道を歩んできた、現代信楽の作家の眼差しを彼らの作品を通して紹介します。
上田直方(五代)
「砂金袋水指」2006年
撮影=ホダカスタジオKANSE
3、さまざまな出会いのなかで
日本有数の陶産地・信楽を擁する滋賀は、<やきもの>に関する、さまざまな<ひと・もの・情報>が行き交い集う地域でもあります。この地での幅広い出会いと交流のなかで、独自の新境地を拓いてゆく作家も少なくありません。陶芸の森アーティスト・イン・レジデンス事業は、そうした動向を示す象徴的な場といえるでしょう。ここでは、信楽をはじめ滋賀を舞台にしたさまざまな出会いと、交流のなかで制作されてきた作品を紹介します。
宮本ルリ子
「ネガイ カナエ タヌキ」2007年
撮影=ホダカスタジオKENSE
※予定していましたギャラリートークは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となりました。 ギャラリートーク |
開催期間 | 2020年7月18日(土)~2020年9月22日(火) |
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時間 | 9時30分~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日休館 ※ただし8月10日、9月21日は開館、8月11日は休館 |
会場 | 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 展示室 甲賀市信楽町勅旨2188-7 |
ホームページ | http://www.sccp.jp |
料金 | 一般 500円(400円)/高大生 380円(300円) 中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
お問い合わせ | 滋賀県立陶芸の森 0748-83-0909 |
主催/後援など | 主催:滋賀県立陶芸の森、京都新聞 後援:滋賀県教育委員会、甲賀市、NHK大津放送局 |
備考 | ※新型コロナウイルス感染症の状況により、会期およびイベントを変更する場合があります。 |