「雨華庵」ゆかりの絵師たちを多角的に収集したうげやんコレクションの希少な作例を含む江戸琳派作品と、
「雨華庵」にまつわる細見コレクション作品を展覧

山本素堂《朱楓図屛風》 江戸後期

酒井道一 《藤に牡丹図》 明治期

酒井道一 《葛に女郎花図》 明治期

酒井抱祝 《朝桜図》 大正期～昭和前期

酒井抱一 画 小鸞 賛 《紅梅図》 文化7年（1810） 細見美術館蔵

～「雨華庵」とは～
酒井抱一が終の棲家としてすごした庵です。
姫路酒井家の一員として江戸の大名屋敷で育った抱一。20代の頃には肉筆浮世絵美人画を描き、狂歌に親しむなど気ままな青年時代を過ごしましたが、37歳で出家して大名家の身分を離れます。50歳を目前にした文化6年（1809）師走、身請けした吉原の遊女とともに移り住んだ場所が下谷根岸の庵でした。
終の棲家となるこの庵は8年後の文化14年（1817）に「雨華庵」の額を掲げ、以降「雨華庵」と称されます。この「雨華庵」は、抱一が多数の晩年作を描いた場所であり、その没後は抱一を慕う門下の絵師たちの拠りどころとなりました。

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