開催期間:2019年2月8日(金)~2019年3月4日(月)
『長くつ下のピッピ』は出版以来70年以上にわたって世界中で読み継がれる名作。著者である児童文学作家リンドグレーンは、子どもの人権を守り、あらゆる虐待に反対の声をあげたオピニオンリーダーでもありました。本展は原画などの展示品約200点から、スウェーデンの生活文化や自然との共生、子育てといったテーマにも焦点を当てながら彼女の生涯に迫ります。
1941年の冬、アストリッド・リンドグレーンは、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせようと、天衣無縫な女の子の活躍を次々に即興で語りました。
これが『長くつ下のピッピ』誕生のきっかけです。1945年に書籍が出版されると、またたく間に世界中の子どもたちの人気を集め、今日まで70年以上にもわたり読み継がれてきました。
オリジナル・ピッピ 1944年 アストリッド・リンドグレーン作・画
Text and illustration Astrid Lindgren ©The Astrid Lindgren Company. Courtesy of The Astrid Lindgren Company
本展には、スウェーデン王立図書館所蔵の『長くつ下のピッピ』等の貴重な原画をはじめ、スウェーデン、デンマーク、エストニア他より、「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズ等の原画、さらにはリンドグレーン自らがタイプした「ピッピ」のオリジナル原稿、愛用品など約200点が出品されます。
また、作者リンドグレーンの知られざる人生もご紹介します。すべての子どもたちと家族、かつて子どもだった大人たちに贈る、ノスタルジックで心温まる展覧会です。
『ちいさいロッタちゃん』表紙原画 1992年 イロン・ヴィークランド画
Illustration Ilon Wikland, ©Ilon Wikland. Courtesy of Seriegalleriet art gallery, Stockholm/Sweden
■アストリッド・リンドグレーン(1907-2002)
世界的に有名なスウェーデンの児童文学作家。その著書は、全世界100か国以上で翻訳され、出版部数は総計1億6000万部にのぼる。
男女同権、女性の社会進出や男性の育児参加があたりまえの北欧社会における先駆的な女性でもあった。
©The Astrid Lindgren Company / Jacob Forsell / TT
■ギャラリートーク
日時=2月8日(金)、17日(日)各日午前11時30分
講師=石井登志子氏(児童文学翻訳家)
※約30分 事前申し込み不要、入館券が必要
※館内を移動しながらマイクで解説します
混雑時には入館制限を行う場合があります
開催期間 | 2019年2月8日(金)~2019年3月4日(月) |
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時間 | 午前10時から午後8時(最終日は午後5時閉館) 入館は閉館30分前まで |
休館日 | 会期中無休 |
会場 | 美術館「えき」KYOTO(JR京都駅すぐ・ジェイアール京都伊勢丹7階隣接) |
ホームページ | http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_1902.html |
料金 | 一般800(600)円、高・大学生600(400)円、小・中学生400(200)円 ()内は前売および「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまの料金。前売り券は2月7日(木)まで美術館「えき」KYOTOチケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード769-346)、ローソンチケット(Lコード52878)などで発売。 |
お問い合わせ | ジェイアール京都伊勢丹 075-352-1111(大代表) |
主催/後援など | 主催=美術館「えき」KYOTO、京都新聞 後援=スウェーデン大使館、デンマーク大使館、エストニア大使館 協賛=野崎印刷紙業 協力=アストリッド・リンドグレーン社、コピーライツアジア、徳間書店、岩波書店、偕成社、スウェーデンハウス、イケア・ジャパン |