大津市歴史博物館は、長い歴史と多様な文化が生み出した数多くの文化財を収集・保管・調査研究・公開し、市民の方々の生涯学習の場となるため、平成２年に開館しました。以来、企画展を中心に、広く大津市の歴史と文化の普及を図り、市民の方々の理解・協力のもと、開館25周年を迎えました。その間、館蔵品に加え、寄託品や調査資料など、歴史や文化を次世代へ伝える様々な文化財を収蔵・収集してきました。

琵琶湖と美しい山々によって多くの自然の恵みを受け、豊かな文化が育まれてきた大津市は、南北に伸びる広大な市域と、古代から現代に至る非常に長い歴史を有しており、現存する文化財も、埋蔵文化財や仏教美術、古文書、歴史・民俗資料など非常に多岐に渡っています。そこで本展では、大津市歴史博物館が収蔵する文化財を、各分野の学芸員ごとに徹底分析することで、キラリと光る大津市の歴史にふれていただくとともに、文化財の見方や楽しみ方を詳しく紹介します。