開催期間:2022年3月12日(土)~2022年6月5日(日)
1970年代に京都市立芸術大学で学び、日本を代表する現代美術家の一人となった森村泰昌の大規模個展が京都市京セラ美術館で開催されます。
美術史における名画の登場人物や歴史上の人物、女優に扮するセルフポートレートを制作することで、ジェンダーや人種を含んだ個人のアイデンティティの多重性を視覚化し、個人史と歴史の交錯点を表現してきました。
本展では、これまでほとんど発表されることのなかった、秘蔵のインスタント写真約800 枚に加え、1994 年に森村が自作の小説を自ら朗読したCD《顔》の音源をもとに、展示室に特設の音響空間をしつらえ、朗読劇として再制作しました。
また、建築家・西澤徹夫とのコラボレーションにより、会場は「迷宮劇場」へと変貌します。
1951年、大阪市生まれ。1985年、ゴッホにふんしたセルフポートレート写真でデビューして以降、国内外で作品を発表。2014年、ヨコハマトリエンナーレのアーティスティックディレクターを務める。近年の個展に、「森村泰昌:自画像の美術史―『私』と『わたし』が出会うとき」(国立国際美術館、2016年)、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」(原美術館、2020年)「ほんきであそぶとせかいはかわる」(富山県美術館、2020年)、「M式『海の幸』―森村泰昌 ワタシガタリの神話」(アーティゾン美術館、2021年)など。2018年、大阪・北加賀屋に「モリムラ@ミュージアム」を開館。著書に『自画像のゆくり』(光文社新書)ほか多数。 |
迷宮×劇場=「ワタシ」
本展は観客の皆さんにおおいに迷っていただくゲームのような展覧会である。
人間の心のなかは迷路になっている。
物語を妄想する劇場も持っている。
謎の隠し部屋や不思議な広場だって突然現れる。
それらのすべてがひとりの「ワタシ」という存在のなかにあるとは、なんという不思議!
さあさ、いらっしゃい
「ワタシ」のなかへ
お待ちしていますから
―森村泰昌
入口は5つあり、順序は決まっていません。どこからでも自由に出入りしてお楽しみください!
■M式 写真回廊
《ワタシの迷宮劇場》1986-2011
拡散転写方式印画
全291点(823枚)
■声の劇場
《影の顔の声》2022年
サウンド・インスタレーション 約26分
―先着順、各回入替の定員制(途中入場不可)
■夢と記憶の広場
《夢と記憶が出会う場所》2022
映像インスタレーション
●化粧をするワタシ―61分35秒
●30人のワタシ―9分17秒
■衣装の隠れ家
《衣装の隠れ家》2022
インスタレーション(衣装、シューズ、アクセサリー、書籍)
森村泰昌「ワタシの迷宮劇場」シリーズより(1984―)ⒸYasumasa Morimura
本展には、一部性的表現を含む作品が含まれています。
いずれも作品性を尊重して展示を行っておりますが、不快に感じる可能性のある方は、入場の際してあらかじめご了承ください。
お子様をお連れの方は、保護者の判断にて鑑賞いただきますよう、お願いいたします。
開催期間 | 2022年3月12日(土)~2022年6月5日(日) |
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時間 | 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし3/21と5/2は開館) |
会場 | 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 京都市左京区岡崎円勝寺町124 |
ホームページ | https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20220312-0605 |
料金 | 一般:2,000(1,800)円 大学・専門学校生:1,600(1,400)円 高校生:1,200(1,000)円 小・中学生:800(600)円 ※( )内は前売、20人以上の団体料金 ※京都市内に在住・通学の小中学生は無料 ※障害者手帳等をご提示の方は本人及び介護者1人無料 (確認できるものが必要) |
お問い合わせ | 京都市京セラ美術館 075-771-4334 |
主催/後援など | 主催:京都市、毎日新聞社、京都新聞 協賛:ARTS ISOZAKI、千島土地株式会社 協力:株式会社川島織物セルコン、富士フイルム株式会社、カラーキネティクス・ジャパン株式会社、有限会社一風堂、THEATRE E9 KYOTO |
備考 | ・「声の劇場」は完全入替制(途中入場不可)です。 ・新型コロナウイルス感染症の影響により開催内容が変更になる場合があります。 |