開催期間:2017年9月23日(土)~2017年11月12日(日)
仏教の世界観である地獄。日本では平安時代に恵心僧都源信の『往生要集』によって具体的なイメージが与えられ、地獄や六道の世界を表す美術が発展しました。本展では日本の中世から現代にかけて造形された多彩な地獄の美術を通じて、日本人が抱いてきた死生観・来世観を辿ります。特に近世以降に民間で描かれた「たのしい地獄絵」とも呼ばれる素朴で個性的な地獄絵など、どこかゆるくて魅力的な地獄絵ワンダーランドをお楽しみください。
<展示構成>
●第1章:ようこそ地獄の世界へ
水木しげるの妖怪をはじめ、地獄のイメージは現代の文学や映像、アニメに至るまで、多大な影響を及ぼしてきました。ここではまず、日本の地獄・極楽のイメージの源泉となった恵心僧都源信の『往生要集』と、そこに説かれたさまざまな地獄のリアルな様相をご紹介します。
●第2章:地獄の構成メンバー
冥界の王とされる閻魔大王をはじめ、地獄は様々なメンバーによって構成されています。十人の裁判官である十王、その眷属である司命・司録、亡者の衣服を剝ぎ取る奪衣婆…その個性的で多彩な顔ぶれをご紹介します。
●第3章:ひろがる地獄のイメージ
地獄のイメージが定着すると、その様相は他の様々なジャンルの説話画に飛び火していきました。日本では実際に地獄を見聞して蘇生した話が流布し、これが各地の寺社縁起絵や高僧伝絵に取り入れられました。
●第4章:地獄絵ワンダーランド
中世から近世に至り、世の中が安泰になるにつれ、どこか愛嬌のある地獄絵や、地獄をパロディ化した読本が生み出され、民衆に受け入れられるようになります。ここでは恐怖や畏れを超越した、魅力的で諧謔味あふれる地獄絵の世界をご堪能いただきます。
●第5章:あこがれの浄土
人々は極楽往生を求めて祈り、また阿弥陀如来を念じました。最後に人々の憧れ、極楽浄土と極楽往生の様を描いた、浄土図や来迎図の優品をご紹介します。
画像は上から、
・「十王図」(部分) 江戸時代 日本民藝館 展示期間:9月23日~10月15日
・「熊野観心十界曼荼羅」 江戸時代 展示期間:9月23日~10月15日
・「水木少年とのんのんばあの地獄めぐり」より「閻魔大王」 ©水木プロダクション
・「木造 十王坐像・葬頭河婆坐像・白鬼立像」 木喰明満作 江戸時代 兵庫・東光寺
~開館時間延長のお知らせ~
好評につき開館時間の延長が決定しました。
11月7日(火)~11日(土)の5日間は、午後8時まで開館します!
(最終入館受付は午後7時30分まで)
開催期間 | 2017年9月23日(土)~2017年11月12日(日) |
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時間 | 午前10時~午後5時 ※最終入館受付は午後4時30分まで (11月7日(火)~11月11日(土)《5日間限定》 午前10時~午後8時 ※最終入館受付は午後7時30分まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
会場 | 龍谷大学 龍谷ミュージアム 京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前) |
ホームページ | http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html |
料金 | 一般1,200円(1,000円)、高大生800円(600円)、小中生400円(300円) ※( )内は前売り、20名以上の団体料金 ※小学生未満、障がい者手帳等の交付を受けている方 およびその介護者1名は無料 |
お問い合わせ | 龍谷大学 龍谷ミュージアム 075-351-2500 |
主催/後援など | 主催:龍谷大学 龍谷ミュージアム、京都新聞、産経新聞社、NHK京都放送局、NHKプラネット近畿 特別協力:浄土真宗本願寺派、本山 本願寺 後援:京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、 (公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、KBS京都、エフエム京都 特別協賛:(公財)仏教伝道協会 協賛:日本写真印刷 制作協力:NHKプロモーション |
備考 | ※展示替えあり ※前売り券は京都新聞文化センター、コンビニエンスストアにて9月22日(金)まで販売 |