開催期間:2021年7月17日(土)~2021年10月10日(日)
伊藤若冲が活躍した18世紀の京都は、個性豊かな絵師たちが群雄割拠していました。若冲と同時代の画家たちの作品を通して、18世紀の京都画壇の魅力に迫ります。本展は福田美術館と嵯峨嵐山文華館の2館共同企画展です。
《第一会場:福田美術館》どうしてこんなに天才たちが
江戸時代の京都は四条通り界隈を中心に多くの画家が暮らしていました。中でも若冲と同じ年に生まれ、絵画と俳諧の2つの分野で才能を発揮した与謝蕪村(1716-1783)、日本において文人画を大成した池大雅(1723-1776)、写生を基本とした描き方が革新をもたらした円山応挙(1733-1795)、人々を驚嘆させた奇抜な画風の曾我蕭白(1730-1781)らは互いに交流し影響を受けながらそれぞれの画風を確立していきました。
伊藤若冲《蕪に双鶏図》通期
〇若冲と蕪村
同じ時代を生きた若冲と蕪村は住居も近く、共通の友人もいながら、彼らの関係を示す手紙や合作は確認されていません。しかし、同じ時代を生き、中国絵画や長崎派の花鳥画などに関心を持っていたふたりの絵には共通する点も見られます。
与謝蕪村《筏士図画賛》前期
〇しのぎを削る画家たち
18世紀の京都で活躍した画家たちの個性あふれる作品とともに、彼らが影響を受けた禅僧や中国の画家の作品、大阪で活躍した同時代の画家たちの作品も展示。
(左)曾我蕭白《柳下白馬図》前期・(中央)池大雅《菊花図》後期・(右)長沢芦雪《鐘馗図》前期
《第二会場:嵯峨嵐山文華館》天才くらべてみました
円山応挙と曾我蕭白が描いた虎、長沢芦雪と白隠禅師が描いたエビなど、18世紀から19世紀にかけて活躍した画家の作品を、孔雀や虎、鶏などの画題ごとに並べて展示します。各々の描き方の共通する点や異なる点を比べてお楽しみください。
(左)円山応挙《牡丹孔雀図》前期・(右)呉春《孔雀図》前期
(左)円山応挙《虎図》後期・(右)曾我蕭白《虎図》後期
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開催期間 | 2021年7月17日(土)~2021年10月10日(日) |
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時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで) |
休館日 | 火曜日 |
会場 | 【第一会場】福田美術館【第二会場】嵯峨嵐山文華館 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町 |
料金 | ■福田美術館:一般・大学生1,300(1,200)円、高校生700(600)円、小中学生400(300)円、障害者と介添人1名まで700(600)円 ■嵯峨嵐山文華館:一般・大学生900(800)円、高校生500(400)円、小中学生300(250)円、障害者と介添人1名まで500(400)円 ※()内は、20名以上の団体料金 ■二館共通券:一般・大学生2,000円、高校生1,000円、小中学生550円、障害者と介添人1名まで1,000円 |
お問い合わせ | 福田美術館:075-863-0606 嵯峨嵐山文華館:075-882-1111 |
主催/後援など | 主催:福田美術館、嵯峨嵐山文華館、京都新聞 後援:京都府、京都市教育委員会、京都商工会議所 |
備考 | 前期:7/17(土)~8/30(月) 後期:9/1(水)~10/10(月) 会期中展示替えがあります |