開催期間:2024年7月13日(土)~2024年9月23日(月)
「滋賀県」という視点で「家」を考えてみると、面白いことがいくつもあがってきます。たとえば1961年以降、日本を代表するいくつものハウスメーカーが県内にプレハブ工場を設置しています。また、惜しくも2022 年に解体された、黒川紀章設計の《中銀カプセルタワービル》(1972/現存せず)の「カプセル」は、米原市内の工場で制作されたものでした。その意味では(部分的にであれ)Made in Shigaの建築だったとも言えます。そして、滋賀県は面積の半分を森林が、6分の1を琵琶湖が占めるという特徴的な地形ゆえ、多様な暮らしのかたちを見ることができる場所なのです。 本展は、1960年代の日本の住宅産業と滋賀県の強いつながりを示す事例から、現代建築家による 最近のプロジェクトまでを、幅広く紹介し、パンフレット、模型、図面、写真といった、建築展ならではの資料だけでなく、家具や、建築家や施主のインタビュー映像なども展示します。
また、美術館の前庭やファサード近辺には、実際に入ることのできる小屋やくつろげる縁側も設置します。
滋賀県と日本の住宅建築のつながりを起点に、今まさに滋賀県に生きる人々の暮らしと建築がどのような未来の生活様式や環境を形作るのかを見つめる展覧会です。
池田隆志+池田貴子|design it《和邇のコート・ハウス》2020 年 撮影:平井広行
畑友洋《大津の家》2016 年 撮影:矢野紀行
牧祐子|Studio Yuko Maki 《大津の住宅》2017 年 撮影:山内紀人
竹口健太郎+山本麻子|アルファヴィル《Skyhole》2014 年 撮影:笹倉洋平
《見どころ》
◆16組の建築家による、魅力的な「滋賀の家」(県内に竣工した、あるいは計画中の家)を紹介。
◆建築家・伊礼智(いれい・さとし)が本展のために設計したパビリオン《湖畔の方丈》を美術 館の前庭に設置。開館時間中は中にお入りいただけます。
◆建築家・竹原義二(たけはら・よしじ)|無有建築工房が、滋賀の民家にインスピレーションを受けつつ本展のために設計した縁側的空間《素の縁側》を、美術館のファサード近辺に設置。まったりとくつろいでいただけます。
◆写真や模型だけでなく、モックアップ(原寸大の部分模型)や建材のサンプルも展示。
◆本展のために撮影した建築家や施主のインタビュー映像を公開。
◆かなりマニアックな、人によっては懐かしい、滋賀県と住宅産業とのつながりを教えてくれるパンフレット等、資料類も多数展示します。
◆子どもから大人まで、いつでも楽しめるワークショップコーナーもご用意しています
◆学芸員によるギャラリーツアー [事前申込不要/当日先着/要観覧料] 担当学芸員の解説付きで鑑賞します。 日程:7月21日(日)、7月27日(土)、8月11日(日)、8月12日(月・振休)、8月25日(日)、9月14日(土)、9月15日(日) 時間:14:00~15:00 ※8月25日(日)のみ別の時間帯に実施予定。詳細はHPにてお知らせします。 定員:各回20名程度 ◆スペシャルトーク [事前申込不要/当日先着/無料] ご紹介している建築家を招いてのトークイベント。 ※全4回を実施予定。(随時HPにて詳細を公開予定) ※当日、開館(9時30分)と同時に受付にて整理券を配布いたします。 <第1回> 日 時:7月13日(土)13:30~14:30 登壇者:伊礼智(建築家)竹原義二(建築家)谷口弘和(株式会社 木の家専門店 谷口工務店 代表取締役)保坂健二朗 (滋賀県立美術館 ディレクター) 定 員:80名 特別協力:株式会社 木の家専門店 谷口工務店 <第2回> 日 時:8月17日(土)13:30~15:00 登壇者:遠藤秀平(建築家)ほか 定員:80名 ◆たいけんびじゅつかん「家をつくってみよう!」 [要事前申込/抽選/参加費200円(保護者の方のみ要観覧料)] 小中学生とその保護者の方を対象とした、展覧会鑑賞と創作体験がセットになったワークショップを開催します。 日時:8月25日(日)10:00~12:00、13:30~15:30 9月22日(日)13:30~15:30 定員:各回10名 ※応募多数の場合は抽選 ※申し込み方法は、滋賀県美HPをご覧ください。→こちら 滋賀県立美術館開館40周年記念イベント 「40th Birthday 美術館で夏祭り! ~朝から晩まで県美にどぼん!~」 滋賀県立美術館は1984年8月26日に開館し、今年で開館40周年を迎えます。これを記念し、より多くの人に美術館に親しんでいただけるよう、本展会期中の8月25日(日)に、開館40周年の記念イベ ントを開催します。一日を通して、アートやモノづくりの楽しさを五感で体験できるワークショップを実施するほか、ライブステージやキッチンカーの出店なども予定しています。当日は閉館時間を延長し、20時まで開館します。 |
ー小さなお子さんがいる、障害があるなど、様々な理由で来館を迷っている方へー 滋賀県立美術館では、しーんと静かにする必要はなく、おしゃべりしながら過ごしていただけます。目が見えない、見えづらいなどの理由でサポートをご希望される場合や、そのほかご来館にあたっての不安をあらかじめお伝えいただいた際には、事前の情報提供や当日のサポートのご希望に、可能な範囲で対応します。 |
☆★☆★☆2024年7月9日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます!!
開催期間 | 2024年7月13日(土)~2024年9月23日(月) |
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時間 | 開館時間:9:30-17:00(入場は16:30まで) |
休館日 | 休館日:毎週月曜日(ただし祝休日の場合は開館、翌日火曜日休館) |
会場 | 滋賀県立美術館 大津市瀬田南大萱町1740-1 |
ホームページ | https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/6273/ |
料金 | 一般 /1200円(1000円) 高校生・大学生/ 800円(600円) 小学生・中学生/ 600円(450円) ※お支払いは現金のみ ※()内は20名以上の団体料金 ※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可 ※未就学児は無料 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料 ※8月は大学生以下は無料でご覧いただけます! |
お問い合わせ | 滋賀県立美術館 TEL / 077-543-2111(8:30~17:15) FAX / 077-543-2170 E-MAIL / info@shigamuseum.jp |
主催/後援など | 主催:滋賀県立美術館、京都新聞 特別協力:木の家専門店 谷口工務店、BBCびわ湖放送 協力:成安造形大学芸術学部 地域実践領域 成安造形大学 附属近江学研究所 後援:エフエム京都 助成:朝日新聞文化財団 企画:三宅 敦大(滋賀県立美術館 学芸員) |