開催期間:2018年1月20日(土)~2018年3月4日(日)
1853年にオランダに生まれたフィンセント・ファン・ゴッホは、1886年にパリに移り、この地でさまざまな刺激を受けながら、自らの絵画表現を模索していきます。そこで大きな役割を果たしたものが、日本の浮世絵でした。ファン・ゴッホは、浮世絵をはじめとする美術作品や日本を紹介した文章を租借しながら、独自の日本のイメージを醸成し、1888年には、芸術家たちの共同体を作ろうと南仏のアルルへ赴きました。大いなる期待を胸に訪れたこの地を、彼はしばしば日本と重ね合わせています。
ファン・ゴッホにとって日本は、創意の源であり、夢にまで見た理想郷だったのです。
1890年、ファン・ゴッホはパリ近郊のオーヴェール=シュル=オワーズで亡くなります。その後、今度は日本人がこの画家を賞賛し、理想化するようになりました。
ファン・ゴッホが最晩年に交友を持ったオーヴェールの医師ガシェの一族のもとには、3冊の芳名録が残されていました。そこには、1920年代に憧れの画家の終焉の地を訪れ、その足跡をたどった日本の画家や文学者たち240名あまりの署名が記されています。
この展覧会では、ファン・ゴッホと日本との相互の関係に2部構成でスポットをあてます。
写真は上段左から、
・1887年 油彩・綿布 ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵©Van Gogh Museum,Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
・フィンセント・ファン・ゴッホ《アイリスの咲くアルル風景》1888年 油彩・カンヴァス ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵©Van Gogh Museum,Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
・ピエール・ロティ『お菊さん』扉絵1888年 パリ刊 個人蔵
・フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》1888年 油彩・カンヴァス ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵©Van Gogh Museum,Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
開催期間 | 2018年1月20日(土)~2018年3月4日(日) |
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時間 | 午前9時30分~午後5時、金・土曜日は~午後8時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日、ただし2月13日(火)は休館(2月12日は開館) |
会場 | 京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町 |
ホームページ | http://gogh-japan.jp/ |
料金 | 一般1500(1300)円、大学生1100(900)円、高校生600(400)円、中学生以下無料 |
お問い合わせ | 075-761-4111 |
主催/後援など | 主催:京都国立近代美術館、NHK京都放送局、NHKプラネット近畿、京都新聞 後援:外務省、オランダ王国大使館 協賛:損保ジャパン日本興亜、タキイ種苗 協力:KLMオランダ航空、日本航空 企画協力:ファン・ゴッホ美術館 |
備考 | ※かっこ内は前売り券および団体(20人以上) ※本料金でコレクション展もご覧いただけます ※心身に障害がある方とその付添者1名は無料(要証明) ※前売り券は京都新聞文化センター、各コンビニエンスストア、チケットぴあ他にて1月19日(金)まで販売 |