「美人画」とは容姿や装い、あるいは感情の動きや内面から醸し出される美しさなど、さまざまな観点から女性の魅力を描いた絵画のことです。
明治時代以降、日本画の重要なジャンルとなり、多くの画家が絵筆を振るいました。中でも、京都を代表する日本画家・上村松園（1875-1949）は、女性が画家を職業として生きることが困難だった時代に、独自の美人画で道を切り開いた功績により、女性初の文化勲章を受章しました。本展では理想的な「美」を追求した松園作品を中心に展示します。
ほかにも、鏑木清方（1878-1972）や伊東深水（1898-1972）など、東西で活躍した画家による美人画も展示。特に、近年注目を集める木島櫻谷（1877-1938）の「婦女図屏風」は、長らく所在が確認されていなかった大作です。動物画に定評のある画家が描いた珍しい美人画は見逃せません。ぜひお楽しみください。

《本展で展示される作品の一部をご紹介》

上村松園「美人観月」（部分）

上村松園「姉妹之図」（部分）

伊藤小坡「製作の前」（部分）

木島櫻谷「婦女図屏風」（部分）

上村松園の「雪女」　本邦初公開！

「雪女」は、一見松園の筆であるとは思えないほど異彩を放つ作品で、この度貴重な原画が発見されました。
ぜひ、松園の初公開の「雪女」をご鑑賞ください。

《関連イベント》特別講演会

上村松園を中心に東西で活躍した画家による美人画や、 本邦初公開となる「雪女」にまつわるエピソードや本展の見どころを京都市立芸術大学教授 田島達也氏より解説致します。 当日はミュージアムカフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」にて1ドリンクサービス。

■開催日時　
　2020年2月15日(土)
　10：00～11：00 講演会
　11：00～ 展覧会鑑賞
■開催場所
　ミュージアムカフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」
■定員
　45名
■ゲスト
　京都市立芸術大学教授　田島達也氏
■参加費
　2000円
■申し込み
　https://www.e-tix.jp/fukuda-art-museum/

☆★☆★☆2020年1月26日付京都新聞朝刊に掲載された特集紙面はコチラでもご覧いただけます！！