日本文化の伝統と創造の中心地である京都が誇る美術の歴史。本展は、江戸から明治、昭和、そして現代まで約250年間の京都の美術を彩った名品を全国から集め、総合的に紹介します。当初3部構成で実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により展示計画を大幅に変更。第1部から第3部に出品予定であった作品を更に厳選し、「京都の美術 250年の夢」を展望できる総集編として再構成しました。「コロナ」の時代に開館する美術館として、様々な困難を乗り越えて、これからも「京都の美術」を継承・発展、また未来を展望できる展覧会として開催します。
会期は下記の通りです。
会期 2020年10月10日(土)~12月6日(日)
前期:10月10日(土)〜11月8日(日)
後期:11月10日(火)〜12月6日(日)
※前期・後期で作品が大幅に入れ替わります。
京都市京セラ美術館の新館「東山キューブ」にて、国際的に活躍する現代美術作家で京都とも縁の深い杉本博司氏の個展「杉本博司 瑠璃の浄土」を開催しています。本展は、新たに制作された蓮華王院本堂(三十三間堂)中尊の大判写真を含む「仏の海」や、世界初公開となる大判カラー作品「OPTICKS」シリーズなどを展示します。また、ヴェネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経て《硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)》が同館の日本庭園にて日本初公開されます。
本展は、開館の延期により未公開になっていた「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」の再展示です。
京都市美術館のコレクションの「最初の一歩」がどのような内容であったのか、87年の歴史を遡って紹介する特別企画です。開館3年目(1935年)の春に初めて開催した「本館所蔵品陳列」に出品された、コレクションの原点となる所蔵作品47点を一挙に展示します。
《劇場》《海景》等の写真シリーズで世界的に知られる現代美術作家・杉本博司氏。
細見美術館では、自身のコレクションで床飾りのしつらえを行った「趣味と芸術ー味占郷」展(2016)、リスペクトする謎のコレクター夢石庵の美意識を再現した「末法」展(2017)と、杉本氏の視点で日本美術を紹介する展覧会をこれまでに2回開催してきました。
第3回目となる今回のテーマは「表具」。
本展は、杉本氏が自身の作品や古今東西の蒐集品を独自のイメージやセンスで新しい姿に仕立てた”杉本表具”を展観する第一部と、杉本氏が細見コレクションから選んだ作品と”杉本表具”が競演する第二部からなる二部構成で、数寄者・杉本氏の美意識と表現世界に迫ります。
※会期中展示替え有
前期:4/4(土)~7/12(日)
後期:7/14(火)~9/6(日)