2024年11月30日(土)~12月29日(日)の期間、京都新聞ビル地下1階印刷工場跡を会場に、「世界報道写真展2024京都」を開催します。
World Press Photo(世界報道写真展)は、オランダ・アムステルダムに本部を置く世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)が開催するWorld Press Photo Contest(世界報道写真コンテスト)の入賞作品を展示するものです。今年は130の国と地域約4,000人から約6万の写真とプロジェクトの応募があり、入賞した32作品を展示します。
(写真)世界報道写真展2024京都の展示会場
3月に信長と安土城に特化した博物館に生まれ変わる安土城考古博物館。
これが常設展としては最後の考古学展示!
この春まで第一展示室に飾られていた考古学展示の資料を、場所を企画展示室に移し、新たな形で展示いたします。
第ニ展示室では、これまで通り安土城と信長に関する資料が展示されます。
こちらもあわせてご覧ください。
☆「幻の安土城」復元プロジェクト!クラウドファンディングを実施中です!
詳細はこちらよりご確認ください(https://readyfor.jp/projects/azuchijohaku2024)
細見美術館にて、琳派展シリーズの第24回目を開催します。
江戸琳派を確立した酒井抱一(1761~1828)の終の棲家となるのが「雨華庵」(うげあん)です。抱一はここで多数の晩年作を描き、その没後は抱一を慕う門下の絵師たちのよりどころとなりました。
本展では、抱一をはじめ「雨華庵」ゆかりの絵師たちの江戸琳派を紹介します。抱一に憧れ、慕った絵師たちの100年以上におよぶ江戸琳派の軌跡とその魅力をご堪能ください。
日本で最も長い歴史を持つ芸術大学である「京都市立芸術大学」の京都駅東地区移転を記念した特別展を開催します。
本展では、京都市立芸術大学の150年近い歴史の中で生み出されてきた数々の〈はじめて〉をテーマに、芸術資料館所蔵品を中心とするさまざまな作品・資料を4期に分けて紹介。
第1期と第2期では明治・大正の動き、第3期・第4期では戦後まで含み、全体を通して京都市立芸術大学の歴史と芸術資料館の主要なコレクションを一覧できる貴重な機会です。
産業革命を経て、工業化が進む19世紀から20世紀初頭のヨーロッパで花開いた「アール・ヌーヴォー(新しい芸術)」。その中心的人物として、ガラス工芸を芸術の域にまで高めたのが、フランスのガラス工芸家エミール・ガレ(1846-1904)です。ドイツ留学後にフランスのマイゼンタールでガラス技術を習得。故郷のロレーヌ地方ナンシーに戻ってからは、父親の事業に加わり、ガラス、陶器の製造管理をはじめ、商品開発やデザインなど芸術的指導を任されます。植物学者でもあったガレは、自然観察、植物学、生物学の知識を活かし、花々や昆虫などの生き物をモチーフに、自然美と生命の輝きをガラス工芸で表現しました。また、ジャポニスム(日本趣味)にも大きな影響を受け、日本美術との出会いにより、鷹や松など日本らしいモチーフをデザインに取り入れ、様々な技法で独自の世界観を創り出しました。1889年、1900年のパリ万国博覧会ではグランプリを受賞し、国際的評価を得、ガレの作品は一躍人気となります。1901年には「産業芸術地方同盟(ナンシー派)」を設立し、工芸の発展に貢献しました。
本展は、没後120年となるガレの偉業を、約70点の美しいガラス作品で振り返ります。
禅寺と茶の湯の関係性に焦点を当てた特別展を相国寺承天閣美術館にて開催します。
茶の湯の世界は、禅と深い関係があります。
そのため、相国寺とその塔頭の什物にも茶の湯にまつわる作品が多く伝来しています。
仏教行事の中では本尊に茶を供え、書院などで参列者に茶がふるまわれます。また、江戸時代には寺院の中に茶室が誂えられ、そこで茶会が催されました。
このように、禅僧の暮らしの中に茶の湯が息づいていたのです。
今回の展覧会では、国宝一件、重要文化財六件、初公開作品も含めた茶会記に載る什物や、茶道具の名品約二百点を紹介します。
シルクロードはユーラシア大陸を横断し東洋と西洋を結んだ大交易路と一般に知られています。自動車も汽車もない時代に、草原や砂漠、雪山を越え、時には命をかけて人や物がここを往来しました。地球の四分の一周にもおよぶ壮大な「旅路」は、人類の歴史においても重要な役割を果たしてきたと考えられています。シルクロードの研究は19世紀後半より始まり、約140年の歴史がありますが、日本では特に半世紀程前のテレビ番組の印象が深く、砂漠の彼方や最果ての地に多くの人が憧れを抱くようになりました。学術的にも、奈良の正倉院に伝わる宝物の故地として、ペルシアや中央アジア、ひいてはギリシア・ローマに起源する文化が注目され、交流の歴史が研究されてきました。そして近年では、シルクロードが2014年にユネスコの世界遺産に認定されました(「シルクロード: 長安– 天山回廊の交易路網」)。中国ではこれを契機としてシルクロードへの関心が高まり、学術調査や研究はこれまでにない勢いで進められ、新しい発見が続いています。
本展覧会は、この世界遺産認定後、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会です。世界遺産に登録された中国国内の遺跡を紹介し、また日本初公開の文物を含むシルクロード文化の精華を公開します。今回は、中国側のご厚意により、これまでにない規模でシルクロードの優品が日本にもたらされます。シルクロードを通じて、日本と中国が長い文化交流の歴史をもつことを、この展覧会であらためて感じてください。
明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)を礎とし、「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えつつ、常に日本の美術界をリードし続けてきた日展。
当初は日本画、西洋画、彫刻の3部門でしたが、昭和2年に工芸美術が加わり、昭和23年に書も加わりました。
現在では、各部門において日本の美術界を代表する巨匠から、第一線で意欲的に活躍している中堅、新人を多数擁しており、世界にも類のない一大総合美術展として、全国の多くの美術ファンが関心を集めています。
京都市⽴芸術⼤学の前⾝となった、京都府画学校、京都市⽴美術⼯芸学校、京都市⽴絵画専⾨学校を振り返り、教員、卒業⽣の画家総勢47⼈を紹介。
2023(令和5)年、京都市⽴芸術⼤学はキャンパスを京都駅東部へ全⾯移転しました。京都市⽴芸術⼤学は、1880(明治13)年に京都府画学校として開校して以来、何度も校地を移転しながら歴史を重ねており、今回もまた新たな歴史の1ページとなります。
近代京都の画家たちが、⽇本画の将来を⾒据えながら、紡いできた学校の歴史。⽵内栖鳳、⼭元春挙などが教壇に⽴ち、⼟⽥⻨僊、村上華岳、⼩野⽵喬ら数多くの画家が学びました。
本展では、のちに巨匠となり、画壇に燦然と輝いた⽇本画家たちの若き⽇の挑戦作や、教員となった画家たちが矜持をもって制作した名作を、学校の歴史とともに回顧します。⼤学の前⾝である京都府画学校や美術⼯芸学校、絵画専⾨学校で研鑽を積んだ47⼈の画家を⼀堂に紹介。学校時代に、悩みながら制作した卒業制作や画壇デビュー時の作品など、画家の初期作と、評価を⾼めた充実期の代表作が並びます。京都の近代美術を育んだ場所「学び舎」について、知るための機会になれば幸いです。
【主な出展作家】
竹内栖鳳、菊池契月、木島櫻谷、都路華香、村上華岳、土田麦僊、小野竹喬、堂本印象、徳岡神泉、山口華楊
約250点、世界が熱狂したザ・ビートルズ絶頂期の記録
ポール・マッカートニー撮影の未公開プライベート写真を展示
1962年にデビューし、瞬く間に世界のトップミュージシャンとなったザ・ビートルズ。本展は、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4名が世界を熱狂させ社会現象となる1963年12月から、「エド・サリバン・ショー」でアメリカを席巻した1964年2月までの約3か月間の記録です。彼自身が撮影したものや、60年前からネガやコンタクトシートのままでプリント化されてこなかった貴重な写真を含む約250枚が展示されます。
大皿、小皿、向付、蓋物、さまざまな器の数々。懐石料理に華を添える器は、茶の湯の趣向に合わせて、また季節感を演出するにも欠かせないものです。樂の器は黒樂、赤樂、白樂はじめ、緑釉、黄釉、飴釉など、色調も豊か、さまざまなデザインがあり、料理をひきたて楽しませてくれます。しかも手捏ねで一枚ずつ造る樂焼の器には、どこかプリミティブ(原始的)な味わいがあり、温かさがあります。
本展では、樂歴代の制作した向付、皿を中心に展示します。初代の長次郎には器の制作はありませんが、二代常慶から樂歴代オールキャスト、まさに百花繚乱・萬華乃彩、季節の華が咲き乱れます。
なお、第3展示室には「100年ごとに見る歴代の茶碗」を展示、また、第2展示室では「京料理 老舗之樂」と題し、京都の老舗料亭に協力を仰ぎ、料亭所蔵の樂の器の逸品を出品いただきます。
本展に関連し、料亭協力による特別イベントも開催いたします。展覧会と合わせて、ぜひご参加ください。
* ご出品料亭:菊乃井、京都吉兆、京大和、瓢亭、和久傳
(敬称略 五十音順)