現代日本を代表する陶芸家、辻村史朗(1947~) は、奈良の山中、水間の地に自らの手で、住まいと窯を備えたアトリエを造り、以来50 年、大自然に寄り添いながら、己の心に従いひたすらに土と炎に向き合っています。なかでも作陶を開始した20代半ばより一貫して制作しているのが茶盌です。若き日に心魅かれた大井戸茶碗を端として、自分にしか生み出せない茶盌を追い求め、70代半ばを迎えた現在でも早朝から土をひねり、窯に向かう姿は、50年前から変わらない辻村の日常であり「良いものを造りたい」という真っすぐな哲学を表しています。本展は、辻村がライフワークと位置づける茶盌100盌を、前期後期にそれぞれ50盌ずつご紹介いたします。前期では、今最も力を注ぐ志野ばかりを、そして後期には、志野をはじめ、長年心血を注いで取り組んだ、井戸、伊賀、粉引、赤、黒など辻村の茶盌の全貌を展覧いたします。
貴族文化が花開いた平安時代。
江戸時代の人びとは、平安時代の王朝のみやびに憧れを抱き、その世界を和歌や絵画に描きました。
在原業平の恋物語を描いた『伊勢物語』と光源氏の人生絵巻ともいえる『源氏物語』はその憧れの世界が描かれた代表的な王朝文学として、多くの和歌が詠まれ、後世の歌詠みの規範ともなっています。また相国寺は、和歌史に名を残す藤原定家の墓所としてゆかりの寺宝を有するほか、桂離宮や古今伝授で知られる有名な八条宮智仁親王の菩提寺として宮家ゆかりの寺宝が多く伝来しています。
本展観では、相国寺に伝わる寺宝を中心に、江戸時代に描かれた伊勢・源氏の屏風絵や、江戸時代の公家の和歌、絵画の数々を紹介します。
江戸時代、京で復興した王朝文化の世界をご堪能ください。
※本展は展示替えがあります。
Ⅰ期 2022年3月20日(日)~5月15日(日)
Ⅱ期 2022年5月22日(日)~7月18日(月・祝)
西暦前5世紀頃、ブッダとなって仏教教団を誕生させたガウタマ・ジッダールタ(釈尊)は、ガンジス川中流域でその思想を広めました。釈尊の活動を支え、教えをつないだ弟子たちの姿は、仏教経典の中に物語となって伝えられています。
本展では、釈尊を支え最も活躍した10人の直弟子(十大弟子)や、釈尊の涅槃の時に後を任された16人の高弟(十六羅漢)をはじめとする出家者、そして在家信者らそれぞれの個性や生活の一端に注目します。彼らの姿を、インドや中国、日本などに受け継がれてきた絵画や彫刻、仏教経典を通して紹介します。
【本展は、2020年度春季特別展(会期:2020年4月18日~6月14日)として開催を予定していましたが、緊急事態宣言の発出を受け中止しました。今春、展覧会の一部出品作品を変更して開催するものです。】
滋賀県立安土城考古博物館が開館30周年を迎えることを記念し、近江国の守護を約400年に渡ってつとめた、近江源氏佐々木氏の総領家六角氏に迫る特別展を開催します。
京都室町のふろしき・袱紗問屋が所蔵するふろしき原画を紹介する展覧会を開催します。
ふろしき・袱紗問屋は製造元として顧客の要望をきっかけに画家の意匠による多彩なふろしきを製作してきました。
本展では、堂本印象が描いた春夏秋冬の原画をはじめとし、池田遙邨、福田平八郎、山口華楊など著名な画家によるふろしき原画の数々を展観します。
絵画とはまた異なる表情をもつふろしきデザインの面白さをお楽しみください。
【滋賀県立美術館は2021年にリニューアルオープンしました!】
京都画壇を代表する画家で、滋賀県膳所中ノ庄村(現・大津市)出身の山元春挙が生誕150年を迎えることを記念し、その画業を一望します。
時代とともに人から人へと大切に受け継がれてきた茶碗には、人とのつながりや出会いを経て紡がれる「ものがたり」があります。
本展では、長い時間の中で、茶碗に積み重なったものがたりに焦点を当て、樂歴代の作品の数々を展観します。
季節を彩る花の美しさを留めようと、古来多くの画家が筆をとり、その姿を残しました。本展では近代日本画の巨匠たちが花や果実を描いた作品を展示します。春薫る初夏の嵐山で麗しい花々の絵をご堪能ください。
※本展は2021年4月末から始まりましたが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令を受けて、わずか2日間で閉幕したため、この度展示内容を再編成し、さらに充実した内容であらためて開催する運びとなりました。
セレマカップ第55回京都少年サッカー選手権大会を開催します。
京都府内の120チームが参加し、府の上位リーグと地域リーグに分かれ、1年を通して戦います。
熱戦を繰り広げる京都のサッカー少年たちにぜひご声援を!
今も昔も多くの芸術家が愛してやまない京都。
福田美術館が立地する嵐山は千年以上前から、天皇や貴族が好んだ景勝地であり紅葉の名所とされていました。江戸時代になると多くの桜が植えられ、桜の名所として有名になり、京都の市中に住む円山応挙なども写生をするため、たびたびこの地に足を運びました。明治以降は京都画壇の主力メンバーである竹内栖鳳、川村曼舟、冨田渓仙らが嵐山にアトリエを構え、多くの画家が集まります。その中には、東京画壇の重鎮、横山大観なども含まれていました。
本展では、京都にゆかりのある画家、作品を紹介をします。
近代京都において図案家・画家として活躍した神坂雪佳(1866~1942)は、本阿弥光悦や尾形光琳ら琳派の活動や作風に共感し、明治という新しい時代にふさわしいデザインを多数生み出しました。
同館での琳派展22弾となる本展では、俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一など江戸時代の琳派作品を辿りながら、マルチアーティスト・雪佳の図案集、雪佳がデザインした工芸作品や絵画作品を紹介し、雪佳の多彩な活躍をたどります。
琳派のスピリットを受け継いだ雪佳の美の世界をお愉しみください。
写真家・平間至はタワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC,NO LIFE.」をはじめ、数多くのアーティスト写真を撮影してきました。
音楽が聞こえてくるような躍動感あふれるポートレートは、写真界に新しいスタイルを打ち出したと評価されています。
本展では平間至の名を一躍世に知らしめた<MOTOR DRIVE>をはじめ、これまでに撮影された安室奈美恵や細野晴臣などアーティストたちの膨大なポートレート、舞踏家・田中泯の<場踊り>を追い続けたシリーズ、心象風景を内省的に表現したシリーズ<光景>、さらに2015年に開業された平間写真館TOKYOで撮影された写真など、精選された約200点の作品により「写真と音楽」の紡ぎだす世界へと誘います。
生きた人間の姿を木や土に写し取ったものを俑(よう)といい、古代中国の人々は死後の世界で被葬者を守るために埋葬した遺体に添えました。1974年に偶然発見された秦始皇帝陵の兵馬俑は、約8000体と推計されています。
本展では、秦漢両王朝の中心地域である関中(現在の陝西省)の出土品を中心に、日本初出の一級文物を含めた約200点を一堂に展示。戦国時代の極小の騎馬俑が、なぜ始皇帝陵の等身大の大きな兵馬俑となり、また漢代皇帝陵ではなぜ小さな兵馬俑になったのか、歴史の不思議を紐解きます。
始皇帝陵や漢代の皇帝陵とエジプトのピラミッドとの類似性を衛星画像から追究するなど西方文化と比較することで、世界史の中から秦漢文明の遺産を観察する視点を提示します。
1972年の日中国交正常化宣言から50周年を迎える2022年、皇帝の死後を守り続けてきた兵馬俑が来日、古代中国の歴史に焦点をあてます。ここ京都より開幕です。
「万巻の書を読み、万里の道を行く」
旅はいにしえより中国文人が読書とともに最も大切にした営みでした。江戸時代の文人画家たちも多く旅に出て、美しい風景、師や友、先人たちの書画に出会いました。それは自らの内面を心の赴くまま自由に筆墨に託す文人画家にとって、制作の滋養になったのです。また、文人にとって描かれた理想郷を旅することも楽しみの一つでした。
本展では「旅」をテーマに江戸時代の文人画を展示します。併せて長崎に来舶し日本に多大な影響を与えた沈南蘋ら中国の画家の作品も併せてご紹介します。
1970年代に京都市立芸術大学で学び、日本を代表する現代美術家の一人となった森村泰昌の大規模個展が京都市京セラ美術館で開催されます。
美術史における名画の登場人物や歴史上の人物、女優に扮するセルフポートレートを制作することで、ジェンダーや人種を含んだ個人のアイデンティティの多重性を視覚化し、個人史と歴史の交錯点を表現してきました。
本展では、これまでほとんど発表されることのなかった、秘蔵のインスタント写真約800 枚に加え、1994 年に森村が自作の小説を自ら朗読したCD《顔》の音源をもとに、展示室に特設の音響空間をしつらえ、朗読劇として再制作しました。
また、建築家・西澤徹夫とのコラボレーションにより、会場は「迷宮劇場」へと変貌します。
MIHOコレクションの原点である茶道具から、懐石の器をよりすぐって展観します。日本人の豊かな感性が生み出してきた名品をお楽しみください。
陶産地・信楽では戦後、日根野作三や熊倉順吉の指導で火鉢低迷の苦境を乗り越えました。
本展では活気に満ちた当時を振り返りつつ、いま信楽で話題の作家たちも紹介します。
1200年の悠久の歴史の中で育まれてきた京都の伝統・文化を学び、継承するために―――
京都芸術大学では、2022年度の「京都学」講座を京都市、京都新聞との共催により開講します。これに合わせて市民等の受講生の募集を行います。
各界でご活躍の皆さまを講師にお招きし、「京都で育まれてきた日本の伝統と文化」をテーマに、「京都」の魅力を語っていただきます。
2010年以来12年ぶりにJ1に復帰した京都サンガF.C.!
来る2月19日、サンガスタジアム京セラで浦和との開幕戦を迎えます!
曺監督の指導のもとパワーアップを続ける京都サンガのJ1での活躍を期待し、今季も一丸となって応援しましょう!!
夏季までのホームゲーム日程をお知らせします(試合・チケット販売日程は、今後変更となる可能性があります)。