明るくポップな色合いや落ち着いた色の深み、また白黒の対比美と焼締め陶の炎がつくる色の表情など、無限の組み合わせから生まれる豊かな色彩は、「やきもの」独特の魅力です。本展では、国内外の現代作家の作品から、さまざまなイメージを表現する要素として重要な役割を担う「やきもの」の色の魅力をお楽しみください。
京呉服の老舗「ぎをん 齋藤」7代目、現当主・齋藤貞一郎氏は染織コレクターとしても知られています。本展では齋藤氏のコレクションより「古裂」と呼ばれる染織遺品を紹介します。東洋染織史を概観することのできる数々の染織芸術品に凝らされた技と美をお楽しみください。
河鍋暁斎(1831年-1889年)は、幕末から明治の激動の時代を生きた絵師。3歳で初めて蛙を描いたという暁斎は、7歳で浮世絵師の歌川国芳に入門した後、狩野派に学び19歳の若さで修業を終えました。
まわりから「画鬼」と称されるほどに画業に打ち込み、習得した様々な画法で仏画から戯画まで幅広く描きました。暁斎の観察力・表現力・筆の確かさなど圧倒的な画力は、鹿鳴館の設計で有名な英国人建築家ジョサイア・コンダーを惹きつけ弟子にするなど、外国人をも魅了しました。
本展では、世界屈指の暁斎コレクションを有するイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品で、肉筆画から版画、絵日記など、正統な日本画から、思わずくすりと笑えてしまうユーモアあふれる早描きまで、実にバラエティに富む暁斎の画業を振り返ります。
言葉や文化の違いを超えて愛される暁斎ワールドを、ぜひご堪能ください。
身近な活字・新聞に親しみ子どもたちの情操・学習能力を育む趣旨のもと、第13回「京都新聞スクラップコンクール」を開催します。ふるってご応募ください!!
洋画壇の先覚者、浅井忠(1856‐1907)。パリ万国博覧会鑑査などのため訪れたヨーロッパでの経験は、画風の変化のみならず、全盛期のアール・ヌーヴォーの洗礼により、デザインへの強い関心をもたらしました。
そして、滞在中に京都高等工芸学校(京都工芸繊維大学の前身のひとつ)の図案科に誘われ、京都移住を決意します。明治35年(1902)からこの世を去る40年まで、浅井は京都で教鞭をとるかたわら、聖護院洋画研究所、関西美術院と続く洋画家養成機関の中心となり関西洋画壇の発展に尽力しました。また遊陶園、京漆園など陶芸家や漆芸家と図案家を結ぶ団体を設立、自らもアール・ヌーヴォーを思わせる斬新なデザインで京都工芸界に新風を巻き起こします。
本展は、京都工芸繊維大学に遺された浅井をはじめ鹿子木孟郎、都鳥英喜など教授たちの多彩な足跡をたどるとともに、彼らが〝教材〞に選んだ欧米の工芸をご紹介します。あわせて浅井、鹿子木ら洋画家を支援した住友家ゆかりの品々も展示、近代関西の美術工芸と美術教育、生活文化に浅井忠らが何をもたらしたのか再考します。 ※一部展示替えがあります
独自のスタイルと優れた技術を持ち、世界で高く評価されているヴァン クリーフ&アーペル。同社が年に1回、1カ国、1都市、1美術館限定で開催する展覧会が今年、京都にやってきます!
(左写真:《フローティング リボン クリップ》 ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 1937年 プラチナ、ダイヤモンド Patrick Gries © Van Cleef & Arpels
元日恒例の天皇杯全日本サッカー選手権大会。天皇杯を手にするのは果たしてどのチームか。各会場で熱いゲームが行われています。ぜひ観戦をお楽しみください。
「セレマカップ第50回京都少年サッカー選手権大会(U-12リーグ)」を開催します。ご声援ください。
千家と樂家で今日まで続く「縁」は、千利休と樂家初代・長次郎との出会いから始まりました。また、その後の本阿弥光悦との出会いも、徳川将軍家や前田家などの有力大名と縁をつなげ、引き合わせるなど大きな意味を持ちました。本展では当代吉左衞門の友人・萩焼十五代坂倉新兵衛氏の作品を展示するなど、樂家とさまざまな「縁」のある作品を紹介します。