ポートレート写真や愛読した文庫本などに刺繍を施すなど、独特な作品世界を創造するアーティスト・清川あさみ。
現在、2016年後期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のタイトル映像やヒロインポスターを担当し、糸や布を使って“人生を縫い上げる”というコンセプトで独特の世界観を表現しています。
京都で初の個展となる本展では、代表作「美女採集」「TOKYOモンスター」と最新作「わたしたちのおはなし」「I : I」にくわえて、「べっぴんさん」に登場した作品群なども展示します。
日展を鍛錬の場とする京都書壇の大家から新進気鋭の作家まで、清新な感性と技法の作品を展観します。
九條武子は西本願寺第21世明如宗主の次女として明治20年(1887)に生まれ、やがて九條良致と結婚。京都女子高等専門学校(現・京都女子大)の設立や関東大震災での救援・慈善活動などに尽力した一方、絵画・華道・和歌などにも優れていました。今展では、遺芳写真・書簡抄・和歌・絵画・映像など約70点を展観します。
16世紀後半、千利休の理想の追求から生み出された樂茶碗。樂焼は樂家の初代長次郎によって始められ、日本の陶芸の中でも他に類例を見ない独特の美的世界を作りあげています。本展は、一子相伝により樂焼を継承する樂家歴代の作品に、17世紀初頭の芸術家本阿弥光悦の作品を含め、樂焼の美的精神世界と極めて日本的な深い精神文化にふれようとするものです。2015年には米国、ロシアの美術館で「樂―茶碗の中の宇宙」が開催され、現地で高い評価を得ました。本展は出品点数や規模をスケールアップし、より充実度を増した展覧会です。