湖国の夏の風物詩、「2017びわ湖大花火大会」を開催します。今年は、日本遺産に認定された「琵琶湖とその水辺景観」を、夜空と湖面に映える約1万発の花火で表現します。
明るくポップな色合いや落ち着いた色の深み、また白黒の対比美と焼締め陶の炎がつくる色の表情など、無限の組み合わせから生まれる豊かな色彩は、「やきもの」独特の魅力です。本展では、国内外の現代作家の作品から、さまざまなイメージを表現する要素として重要な役割を担う「やきもの」の色の魅力をお楽しみください。
この秋に迎えるMIHO MUSEUM開館20周年を前に、同館の古代オリエント・中国コレクションを厳選した特別展です。
時代や地域を超えて、必然的な造形性と、その奥に秘められた、人々の美しいものを希求する心が生み出した美術品の数々をご堪能ください。
長崎に始まり大阪から江戸へ、やがて日本中の人々を魅了した和ガラスの器は、日々の暮らしを豊かに洗練させるアイテムであり、大名たちの贈答品でもありました。日本有数の江戸ガラスコレクションである瓶泥舎(びんでいしゃ)コレクションから、代表する逸品180点が一堂に会します。
やきものの〝うつわ〟は、世界各地でつくられ暮らしの中で用いられています。また、現代陶芸において〝うつわ〟は、用途を離れやきものの美を表現するテーマの一つになっています。
本展では、欧米各地域、オーストラリアや日本など、世界の陶芸家たちがうつわの中でドラマチックに繰り広げる、美の競演をご覧いただきます。
19世紀後半のイギリスで活躍し,現代絵本の基礎を築いた画家として知られるウォルター・クレイン。本展は、本の仕事を中心に、クレインの芸術を本格的に紹介する日本で初めての展覧会で、クレインのほぼすべての絵本と主要な挿絵本を網羅する約140点の作品を展観します。またクレインとともに絵本の黄金時代を築いた画家グリーナウェイとコールデコットの作品約40点もあわせて展示し、ヴィクトリア朝のイギリスで華麗な花を咲かせた挿絵本の世界をご堪能いただきます。
大津市伊香立にある新知恩院は、京都の知恩院が応仁の乱の際に疎開してできた浄土宗寺院で、疎開時にもたらされた知恩院ゆかりのものを始め、数々の宝物が伝来しています。大津市京町の乗念寺は大津の浄土宗組織「大津門中」の一カ寺として大津百町の町人や檀家信徒の信仰を集めました。本展では、伊香立の歴史の一端を今に伝える新知恩院と大津百町の歴史を物語る乗念寺に伝わる仏像や仏画、宝物を展示し、大津の浄土宗寺院の歴史について紹介します。
滋賀の文化財の保護と公開等を目的として昭和36年に開館した琵琶湖文化館。国宝、重要文化財を含む社寺からの寄託品も含まれるその所蔵品は、平成31年度にオープン予定の新美術館に引き継がれ、公開される予定です。本展では、琵琶湖文化館が守り伝えてきた滋賀の貴重な仏教・神道美術や、館が担ってきた機能を新美術館が継承してゆくことを伝え、期待を高めてもらうために開催します。
“やきもののまち”として長い歴史と文化に支えられ、発展してきた信楽。この地には、伝統的な技術が今日に受け継がれており、窯跡や古い民家など、やきものの里としての風景や、高品質なお茶栽培の技術なども数多く残されています。『信楽まちなか芸術祭』は、これら「陶都・信楽」の財産を生かし、やきもの文化を多くの人に知っていただくと共に、信楽というまちがもつ多面的な魅力を発信していきます。
本展では、カタールの王族であるシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アル サーニ殿下が収集されたインド宝石のコレクションから名品を選りすぐり、16~21世紀にわたる宝石の歴史とデザインを、時代の嗜好(しこう)の変化と共に追っていきます。インド宝石の最高峰を、ぜひご観覧ください。
江戸時代後期に彦根城下で花開いた湖東焼は、彦根藩の御用窯として、磁器を中心に染付、赤絵金彩など繊細で華やかな逸品を数多く焼成しました。しかし、最大の庇護者であった彦根藩主、井伊直弼の死と明治維新後の廃藩置県を経て衰退します。本展では名品約130点から湖東焼の全貌を紹介し、その珠玉の世界を展観します。
三蔵法師を鼻祖として崇め奉る法相宗大本山薬師寺が所蔵する寺宝から、シルクロードを旅する三蔵法師とその守護神を伝える絵画や彫刻、信仰の証が反映された文書類、『西遊記』を基に制作された浮世絵版画などを展観し、1400年の時を超えて語り継がれる真の三蔵法師の人物像に迫ります。
遺跡(埋蔵文化財)の発掘調査は、全国で毎年約8,000件近くもおこなわれています。その中から、近年の発掘調査成果を中心に、特に注目された遺跡や出土品を紹介する考古速報展「発掘された日本列島」を開催します。
幼少期を日本で過ごし、西洋と東洋の文化の融合を理想とした陶芸家バーナード・リーチ。柳宗悦らとの交流は深く、生涯続くものでした。本展では、リーチの生誕130年を記念して、日本人に愛された英国人陶芸家の芸術活動を、日本最大のリーチ作品コレクションを誇る日本民藝館所蔵の作品を中心に紹介します。
ルネサンスの巨匠・ティツィアーノから印象派の画家・モネ、そして現代に至るまでのヴェネツィアの美を一堂に公開します。
「インサイド×アウトサイド」をテーマに、陶芸の森で制作された造形性豊かな作品を、園内の野外作品を交えて紹介し、自然とアートが融合した陶芸の森の、オープン・エア・ミュージアムとしての新たな魅力を発見していただきます。
茶の湯文化の大成とともに、形づくられてきた「茶の湯釜」の変遷を、奈良時代から近世までの名品の数々によって展観します。重要文化財に指定されている9点すべての釜が一堂に会する貴重なこの機会に、茶の湯釜の歴史と美をご堪能ください。
開館25周年を迎えた大津市歴史博物館が収蔵する作品は、埋蔵文化財や仏教美術、古文書、歴史・民俗資料など多岐にわたります。本展では、同館が収蔵する文化財を各分野ごとに徹底分析して解説し、豊かに育まれた大津市の歴史と文化にふれていただくとともに、文化財の見方や楽しみ方を詳しく紹介します。
神仏への信仰や、祭りへ向かう民衆のエネルギーは、きらびやかな仏教荘厳や、彩り鮮やかな伎楽や舞楽、多様な生き物の描かれた絵図などを生み出してきました。本展では「かざり」をキーワードに、日本の精神世界が生み出してきた美を展観します。
日本有数の美人画コレクター、培広庵の所蔵する作品から、日本近代絵画の発展を支えてきた東京、京都、大阪、北陸の四画壇の作品を一堂に展観します。日本の伝統美に彩られた、叙情豊かな女性像という視点から美人画の魅力を発見してください。