「院展」の名で親しまれている日本美術院は、明治31年に岡倉天心の指導のもとに創設された日本画の研究団体です。天心の没後、活動の中断を余儀なくされた時期もありましたが、横山大観らによって再興され、近代日本美術に大きく寄与してきました。昨年100回展を盛会に開催し、本展で101回展を迎えます。
自分にとってかけがえのない一碗を京都在住の著名人、六十数名の方々に出品いただき展観します。ぜひご来場ください。
その卓抜した芸術性で、没後50年を迎える今なお国内外で高い評価を受けている、河井寬次郎の陶芸作品をはじめとする仕事の全貌と、その深い精神世界を辿ります。
日本のハワイアンキルトの第一人者であるキャシー中島さん。2017年に迎えるキルト作家生活45周年を前に、そのパワフルな人生をキルト作品とともに辿(たど)ります。
尾形光琳没後300年、神坂雪佳生誕150年を記念して、「琳派展18 京の琳派―美を愉しむ―」を開催します。本展では、光琳、雪佳のほか俵屋宗達、尾形乾山、中村芳中らの優品を通じて、京都で受け継がれてきた琳派の流れを紹介。細見コレクションによる京琳派の美の世界をお楽しみください。
三代道入(通称ノンカウ)作 黒樂茶碗 「青山」が重要文化財に指定されました。「青山」は、艶やかな黒釉に萌黄色の鮮やかな抽象紋が描かれ、道入作品の中でも極めて斬新な作行きです。樂家初代長次郎を除く樂歴代の中では、三代道入の作品が初めて重要文化財の指定を受けました。本展では、道入の作品を一堂に展観し、その革新的でモダンな作陶の軌跡をたどります。
染色家・三浦景生は、野菜や植物などのモチーフを自由に色彩豊かに表現し、染色界の第一線を走り続けました。本展は、三浦景生の創作の軌跡をたどる初の回顧展です。詩情豊かな造形世界をお楽しみください。
モネ、ムンク、ピカソ、岸田劉生、伊東深水、山口華楊など、誰もが一度は耳にしたことがある美術界の巨匠たち。多くの名品を残した彼らは、子どもの頃はどのような絵を描いていたのでしょうか?描くことに夢中だった小さな巨匠たちが残した足跡をお楽しみください。
大人気鉄道CGアニメ「チャギントン」の世界観が体験できる空間が8月の京都にやってきます。
ダリは版画も面白い! シュルレアリスムを代表する奇才サルバドール・ダリによる斬新な版画表現にスポットをあてた展覧会。円熟期から晩年までの200点以上の作品を紹介します。
さまざまなテーマを設け、収蔵品の多彩さや秘められた輝きを紹介してきた京都市美術館コレクション展。第50回の節目を迎える本展では、同館の珠玉のコレクションを紹介します。京都画壇の名品をはじめ、京都の伝統と創造のきらめきを反映する作品の数々をご堪能ください。
独創的な表現で人々を魅了する画家・伊藤若冲。生誕300年を記念した本展では、当館の若冲コレクションを一堂に展示するほか、京都にある若冲ゆかりの寺院が所蔵する作品、弟子の作品や文献資料を併せて紹介します。
1970年代より長年にわたり多方面で活躍したイラストレーターの安西水丸氏の大規模作品展を開催します。画面の要素をできる限り削ぎ落としながらも、柔らかくユーモアに溢れた作品の数々をご堪能ください。
16世紀、樂家初代長次郎により生み出された「樂焼」。その後、約450年もの間、歴代14人が「吉左衞門」を名乗り、それぞれの時代を生き、決して踏襲することなく己の世界を築いてきました。本展では、歴代の作品を展示し、各々の時代の中での創造性に視点をあてます。
皇族や上級貴族出身の僧侶が住職を務めた門跡寺院・実相院の歴史に迫る「実相院門跡展―幽境の名刹―」を開催します。諸方面から尊崇された寺院ならではの、格式の高さがうかがわれる多彩な資料の数々をお楽しみください。
江戸時代に庶民の芸術として誕生した浮世絵は、今日まで多くの人々を魅了しています。なかでも歌川広重は数多くの浮世絵師の中でもなじみ深い絵師のひとり。広重の代表作「東海道五十三次」を鑑賞しながら、風光明媚な名所を旅してみてはいかがでしょう。
昨年東京の永青文庫で開催し話題を呼んだ日本初の「春画展」を京都でも開催します。デンマークのコレクターや日本の研究所、個人が秘蔵する鳥居清長、葛飾北斎などの名品のほか、京都会場のみの特別出品を含め、約130件を展示。この機会にぜひ春画の魅力をご堪能ください。(※本展は18歳未満入館禁止)