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「漢字」は、中国文明の中で生まれた古代文字でありながら、誕生以来3000年の長きにわたって、人々に愛され使われ続けています。その時代に最もふさわしい形で表現され、読みやすさや書きやすさ、そして美しさを模索され発展してきた、世界で唯一の文字です。

千家と樂家で今日まで続く「縁」は、千利休と樂家初代・長次郎との出会いから始まりました。また、その後の本阿弥光悦との出会いも、徳川将軍家や前田家などの有力大名と縁をつなげ、引き合わせるなど大きな意味を持ちました。本展では当代吉左衞門の友人・萩焼十五代坂倉新兵衛氏の作品を展示するなど、樂家とさまざまな「縁」のある作品を紹介します。
画家・絵本作家・装丁家・など多彩な続ける安野光雅。豊かな知識と卓越したセンスを持つ作品は、国境を越えて子どもから大人までを魅了し、国際アンデルセン賞をはじめとする数々の賞を受賞しています。本展では、デビュー作『ふしぎなえ』をはじめ、『野の花と小人たち』『旅の絵本』シリーズなど期作品から最新作を含む約90点を展覧。また「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」運行を記念して、車内に展示される安野氏が手がけた水彩画より2点を初公開します。安野光雅の緻密でユーモアに富んだ作品世界をお楽しみください。

流れるような曲線による構成を特徴とするアール・ヌーヴォー。本展では、1889年と1900年のパリ万国博覧会を軸に、釉下彩を伴ったセーヴルやロイヤル・コペンハーゲン、マイセンといったヨーロッパの名窯を中心に、上絵付や結晶釉などの加飾による作品をまじえ幅広く展示します。さらに、日本との結びつきを示す作品、および関連するリトグラフや素描、書籍を併せた約180件の展示で、多彩な様相を紹介していきます。
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続(しょく)「京都 日本画新展」は、京都画壇の将来を担う人材の育成をめざし、2008年度に創設された「京都 日本画新展」を継承・発展する形で新たにスタートいたしました。京都を中心に活躍する創造性あふれた若い人材の活動を奨励し、京都の文化の発展に寄与することを目指しています。本展では、大賞・優秀賞受賞作をはじめ、推薦委員から推薦を受けた20~40歳代までの38作家の作品を一堂に展覧。あわせて推薦委員の新作等も発表します。
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ポートレート写真や愛読した文庫本などに刺繍を施すなど、独特な作品世界を創造するアーティスト・清川あさみ。
現在、2016年後期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のタイトル映像やヒロインポスターを担当し、糸や布を使って“人生を縫い上げる”というコンセプトで独特の世界観を表現しています。
京都で初の個展となる本展では、代表作「美女採集」「TOKYOモンスター」と最新作「わたしたちのおはなし」「I : I」にくわえて、「べっぴんさん」に登場した作品群なども展示します。

日展を鍛錬の場とする京都書壇の大家から新進気鋭の作家まで、清新な感性と技法の作品を展観します。
九條武子は西本願寺第21世明如宗主の次女として明治20年(1887)に生まれ、やがて九條良致と結婚。京都女子高等専門学校(現・京都女子大)の設立や関東大震災での救援・慈善活動などに尽力した一方、絵画・華道・和歌などにも優れていました。今展では、遺芳写真・書簡抄・和歌・絵画・映像など約70点を展観します。

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に花開いた装飾スタイル、アール・ヌーヴォーを代表する工芸家の一人であるエミール・ガレとその様式を受け継いだドーム兄弟の名品約100点を、未公開作品とともに展観します。

全国の小品盆栽の愛好家が丹精込めて育てあげた五葉松、黒松、長寿梅、百日紅(さるすべり)などを一堂に集めた小品盆栽フェア第42回「雅風展」を開催します。
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書家・金澤翔子さんと画家・いかわあきこさんによる初の本格的な展覧会を開催します。
二人の「書」と「絵」のコラボレーションによる世界をお楽しみください。
画像は、©2016 Shoko Kanazawa & Akiko Ikawa

利休と長次郎の出会いから始まり、茶の湯の歴史とともに茶碗師として450年以上にわたる時を重ねてきた京都・樂家。その第15代樂吉左衞門の次男として生を受けたのが石の彫刻家・樂雅臣(1983年~)です。本展では、独自の感性で黒御影石を用いた作品から大理石用いた新作まで約25点を展示いたします。
樂 雅臣 プロフィール
1983年 京都府に生まれる
2008年 東京造形大学大学院美術研究領域造形研究科修了
2009年 日本文化界訪中団 北京、上海、西安訪問
日本中国文化交流協会
2012年 京都市産業技術研究所陶磁器コース修了
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16世紀後半、千利休の理想の追求から生み出された樂茶碗。樂焼は樂家の初代長次郎によって始められ、日本の陶芸の中でも他に類例を見ない独特の美的世界を作りあげています。本展は、一子相伝により樂焼を継承する樂家歴代の作品に、17世紀初頭の芸術家本阿弥光悦の作品を含め、樂焼の美的精神世界と極めて日本的な深い精神文化にふれようとするものです。2015年には米国、ロシアの美術館で「樂―茶碗の中の宇宙」が開催され、現地で高い評価を得ました。本展は出品点数や規模をスケールアップし、より充実度を増した展覧会です。

商店のショーウインドーや個人宅の玄関で見かける「招き猫」。しかし、その由来や歴史はあまり知られていません。本展では知られざる「招き猫」の世界をご紹介します。

明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)を礎とし、時代とともに、常に日本の美術界をリードし続けてきた日展は100年の長きに渡る歴史を刻んできました。設立当初は日本画と西洋画、彫刻の3部制でしたが、昭和2年に美術工芸を加え、昭和23年には書が参加しました。現在では、各部門日本の美術界を代表する巨匠から、第一線で意欲的に活躍している中堅、新人を多数擁して世界にも類のない一大総合美術展として、全国の多くの美術ファンを集めています。

1914年、石井柏亭・梅原龍三郎・有島生馬・坂本繁二郎らが結成した『二科会』は、常に新傾向の作風を吸収し、岸田劉生・佐伯祐三・藤田嗣治・岡本太郎・東郷青児など美術史上欠かすことのできない多くの著名な芸術家を輩出し続けてました。
絵画・彫刻・デザイン・写真の4部門からなる二科展は、新たな一歩として「第101回二科展」を開催します。会員・会友・入選者の作品計321点をお楽しみください。

独立美術協会は佐伯祐三、前田寛治を中心とする1930年協会展が発端となり、二科会ほかの団体を越えて気鋭の作家が集まり組織された美術団体です。翌1931年に東京府美術館で第一回独立展を開き、以来、須田国太郎、海老原喜之助、野口弥太郎、鳥海青児など、近代美術史に輝く画家を数多く輩出してきました。

京都の長い歴史に育まれた伝統と革新を踏まえながら、新たな発想で次代の工芸美術をリードする集団「工芸美術創工会」の会員による陶芸・染色・漆芸・硝子・金石造形・七宝・人形の新作を展観。

全国の愛好家が丹精込めて育てた松や雑木、皐月などの盆栽と水石の逸品を一堂に陳列。世界の共通語になった“BONSAI”を知る四日間。
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王朝貴族の高い美意識と篤い信仰心の結晶でもある、高麗王朝後期に生み出された仏教絵画。阿弥陀如来、観音菩薩をはじめとするみほとけに満ちる気品と善意。それは柔和な表情、繊細な衣の文様、温雅な色彩などに表れています。東アジア絵画史において、独特の光彩を放ち、近年高く評価される高麗仏画ですが、現在その数は世界にわずか160点あまりです。本展では国内でまとめて観る機会のなかったその名品26点が一堂に集います。
※一部展示替えがあります