能と茶の湯、特に能面と樂茶碗に焦点を当てた展覧会「開館40周年記念特別展 能と樂茶碗 幽玄と侘び―形の奥にある美意識」を開催します。
戦後、前衛的な陶芸のパイオニアのひとりとして果敢に新しい時代の陶芸を探求した熊倉順吉。本展覧会では、彼の初期の作品やジャズから時代のほとばしりを映し出した陶芸作品、クラフト・デザイン運動の盛り上がりの中、産地信楽から多くの刺激を受けた熊倉順吉の器を紹介します。さらに信楽に滞在し、熊倉の熱い精神に触れた8人の21世紀の陶芸を担う作家たちの作品も併せて展観します。
「猿楽」とは、能と狂言で構成される現在の能楽の古称です。本展覧会は、平安時代後期、鎌倉時代の古面に始まり、南北朝から室町、安土桃山時代の大成期にわたる350面(うち重要文化財80面)の「面(おもて)」を通して、中世の人々が熱狂した「猿楽」の世界を、主に彫刻史の観点から、文化芸能史、文学史の側面もからめながら、ひもといていきます。(会期中展示替えあり)
大切な茶道具が受け継がれるとき、そこに添えられる仕覆や箱書、極めや書簡。そんな付属品の数々をお道具とともに展示します。新緑まばゆい東山の景色とともに雅な茶の世界をお楽しみください。 ※会期中展示替えがあります。